2019年「親の終活」に関するアンケート結果
30〜60代の方を対象に、親の終活に関するアンケートを実施しました
葬儀に関する情報提供や葬儀社の一括見積りサービスを無料で提供している「安心葬儀」では、60代以上の親がご存命の男女428人を対象に、親の終活に関するアンケートを実施しました。
2018年の日本の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳と発表され、それぞれ6年連続、7年連続で過去最高を更新しました。日本人の平均寿命が伸びる中で、高齢の親を持つ人数も増えています。
もし親が亡くなった場合は、葬儀の詳細を決めたり相続の手続きを進めたりする過程で様々な決定をしなければなりません。
生前に親の希望を聞いておくとスムーズですが、生きているうちに本人の死後のことを話すことは親子といえども簡単ではないでしょう。
また親が高齢になればなるほど、突然の病状悪化や認知症の発症などで、親の終活についての希望を聞くことは難しくなります。
このように高齢な親を持った人であれば誰でも身近な問題であるはずの終活ですが、どうしても先延ばしにしがちな問題でもあります。
安心葬儀では、そのような終活に関する実態を明らかにするべく、60代以上の親を持つ428名の方を対象に調査を行いました。
そもそも終活とは?
終活とは「人生の終わりのための活動」の略です。
具体的には、自分が亡くなった時のことを想定して、葬儀の準備や相続の手続き、その他身辺整理を行うことを意味します。
自分らしい最期を迎えるため、家族や親族など身近な人の負担を減らすためなど目的は人それぞれであり、行うことも人によって異なります。
亡くなった時のことを考えてしっかりと準備しておく、自分の希望を伝えるというポジティブな活動として近年終活は一般的に行われるようになってきています。
調査概要
- 実施時期:2019年10月16日(水)~10月17日(木)
- 調査対象:60代以上の親を持つ男女428名
- 調査地域:全国
- 調査方法:Webを使用したアンケート
回答者属性
回答者の年齢
回答者の年齢:30代99名(23.1%)、40代110名(25.7%)、50代110名(25.7%)、 60代109名(25.5%)
回答者の性別
性別:男性276名(64.5%)、女性152名(35.5%)
回答者の居住地域
地域:北海道26名(6.1%)、東北地方31名(7.2%)、関東地方177名(41.4%)、中部地方56名(13.1%)、近畿地方76名(17.8%)、中国地方20名(4.7%)、四国地方11名(2.6%)、九州・沖縄地方31名(7.2%)
回答者の未既婚
未既婚:未婚143名(33.4%)、既婚285名(66.6%)
親のご年齢
親の年齢(両親ともご存命の場合は高い方の年齢):60代85名(19.9%)、70代135名(31.5%)、80代146名(34.1%)、90代以上62名(14.5%)
ご自身の親の終活に関するアンケート【質問項目】
- Q1. あなたの両親のご年齢を教えてください
- Q2. あなたの親との同居の実態を教えてください
- Q3. あなたの親と会話をする頻度はどれくらいですか?
- Q4. ここ2年間で、あなたの親と直接会ったり、電話・メール・LINEなどで連絡をとる頻度はどれくらいですか?
- Q5. あなたの親と生前に話しておきたい事を全てお選びください
- Q6. 上で選んだ中で、あなたの親と生前に特に話しておきたい事を3つお選びください(3つまで)
- Q7. 親の「終活」についてあなたの親と話したことはありますか?
- Q8. 「終活」について、あなたの親と話し合っていない・話し合わない理由を教えてください
- Q9. 「終活」についてあなたの親とはいつ話し合いましたか?
- Q10. あなたの親と「終活」の話をしたいと思ったとき、どのタイミングであれば話し合うことができると思いますか?
- Q11. 親のこと、終活のことに関するエピソードを教えて下さい
親との同居実態。約7割の方が親と同居していないという結果に
親との同居の実態
今回のアンケートでは、「親とは一緒に住んでいない」と回答した人が約7割となりました。
親の年代ごとにみる親とは一緒に住んでいない人の割合
また、親の年代別に見た場合、親の年齢が高くなればなるほど、「親とは一緒に住んでいない」と回答した人の割合が高くなっている傾向がありました。
親が高齢になると介護施設に入る必要性が出てくるなど同居を続けることが難しくなるケースが多いと推測されます。
親と同居をしている方の約8割が「毎日、親と会話をしている」
親と会話をする頻度(親と同居している方)
親と同居をしている方のうち「毎日、親と会話をしている」と回答した方は約8割で、親と同居していない方よりも頻繁にコミュニケーションを取ることができていると分かります。
一方で、親と同居していても、約2割の方が親と毎日会話をしない、場合によっては月に数回しか会話をしないという事実も明らかになりました。
親と同居をしていない方でも約6割が月に数回以上は連絡を取り合っている
直近2年間で親と直接会ったり電話・メール・LINEなどで連絡をとる頻度(親と同居していない方)
親と同居している方に比べて、同居していない方は親とコミュニケーション(直接あって話す、電話・メール・LINEなど)を取る頻度は少ない傾向にありました。
しかし、それでも約6割の方が月に数回以上は親と連絡を取り合っているという結果となりました。「食事、薬の服用状況などを電話で毎日聞いてます」という回答があるなど、頻繁にコミュニケーションを取って親を気遣っている方もいました。
一方で、同居していないとはいえ親と1年に1回も連絡を取らない方が1割ほどいることにも着目すべきでしょう。
「疎遠になっている」と回答した方がいることから、親と絶縁に近い状態にある方が少なからずいることがうかがえます。
親の終活に関して、生前のうちに話しておきたいことは?
親と生前に話しておきたい事
親の終活に関して生前のうちに話しておきたいことを選んでもらった結果、ベスト3は葬儀、相続、お墓となりました。
この3つは終活で準備が行われることも多く、終活をする年代の親を持つ方々も話しておきたいと考えているのでしょう。
その他には、延命治療、介護についての回答が上位にあり、生前・亡くなる間際に関する親の希望も事前に話しておきたいという思いもあると分かります
一方で、デジタルデータの整理について話しておきたいと考えている方は1割未満で少ない結果となりました
現在終活している世代であれば、保持しているデジタルデータが少ない、またはデジタルデータを持っていないということも考えられます。
今後パソコンやスマートフォンを本格的に使っていた方々が終活をする世代になれば、この割合は上昇すると予測されます。
また、近年話題になっているエンディングノートについて話しておきたい、作成してほしいと考えている方は1割未満でした。
この結果から、まだまだ一般的には普及しているとは言い難く、必要性を感じている方は多くないようです。
また、特に話すことがないとしてる方が2割近くいらっしゃることから、終活について話す必要性がないと考えている方や親の終活に無関心な方が少なからずいることが確認できます。
親の終活に関して、特に話したい内容を3つに絞った
親と生前に特に話しておきたいこと(3つまで)
親の終活に関して生前のうちに特に話しておきたいことを3つに絞っていただいた結果、「延命治療について」が3位になりました。
延命治療とは、病気を完全に治すことではなく生命を維持することを目的として行われる治療のことで、人工呼吸器や輸血などの方法によって実施されます。
延命治療を行うか行わないかを聞いておくことは、人間としての最期をどのように迎えたいかという希望を叶えてあげることにつながります。
実際の回答として「なるべく人としての尊厳を守りながら看取りたい」「死んだあとのことよりも、体が不自由になった後の希望を十分に聞き取っておきたい」などの回答は多く、亡くなった後だけではなく親の最期をできるだけ希望通りにしてあげたい、という思いの強さがうかがえました。
その一方で、1位の葬儀や2位の相続は家族を亡くした方の誰もが直面する問題です。やはりこの2つに関しては話しておく必要があると考えている方は多い傾向にあります。
親の終活に関して、親と一度も話せていない方が約6割
親の終活について親と話したことはあるか
親の終活に関して、親と一度も話せていない方が約6割となり、「話したことがあり、すでに十分に話せている」と回答した方は1割未満にとどまりました。
潜在的に話したいと思っていても話せていないことから、終活に関して話すことの難しさがよく分かります。
一方、十分に話せている方の多くは高齢の親を持つ方々でした。
90代以上の親を持つ方の約2割が「話したことがあり、すでに十分に話せている」と回答しています。同回答の割合は、60代の親を持つ方では5%以下にとどまっているため、若い年代の親を持つ方々と比べかなり高い割合であるといえます。
この結果から、親が元気なうちはなかなか話しづらくても、平均寿命を超えて親自身もより身近に終活を考えるようになると、話す機会が設けやすくなると考えられます。
また、親と同居しているか否かと、終活について話したことがあるかについては、意外なことに特に関連は見受けられませんでした。
「両親と一緒に住んでいる」と回答した方、「親とは一緒に住んでいない」と回答した方のうち、終活について話したことがある方の割合はそれぞれ40.8%、41.7%とほぼ変わりませんでした。
終活に関して話せるかどうかは、親が身近にいるかどうかよりも年齢など他の要因が関連しているようです。
親の終活に関して、切り出しにくい・話しにくいと感じている方が4割
終活について親と話し合っていない・話し合わない理由
親の終活に関して親と話し合っていない・話し合わない理由をうかがったところ、「切り出しにくい・話しにくい」と回答した方が4割を超え最多となりました。
「親も考えているようだがお互いに話し合うきっかけが掴みづらい」という声が挙がるなど話す必要性を感じつつも先延ばしにしている現状があるようです。
また「話す機会・時間がない」と回答した方は、両親と同居している方よりも親と一緒に住んでいない方に多く、普段親と話すことが少ない後者の場合はなかなか終活について話す機会を設けにくいと考えられます。
両親と同居している方で「兄弟姉妹に任せている」と回答した方はいませんでしたが、親とは一緒に住んでいない方では、7.3%いました。
親と一緒に住んでおらず、自分よりも親と頻繁に接する機会がある兄弟姉妹がいる方であれば、終活に関しては兄弟姉妹に任せているケースもあるでしょう。
親の終活に関して、話せていない人はどのタイミングで切り出すべきだと思っているのか
親と終活の話をしたい時、どのタイミングであれば話し合えそうか(親の終活について親と話していない方)
親の終活について話したことがない方に、話し合うことができるであろうタイミングについて聞いたところ特に多かった回答は、「親が入院した・余命宣告を受けたなどで死期が近くなったとき」「親のタイミングに任せたい」となりました。
この結果から、今現在親の終活について話したことがない方の場合、自発的に終活について話そうと考えている方は少ないことが分かります。
終活に関係ない場面(日常会話等)で話し合うことができると思っている方の割合は低く、終活を意識することが突発的に起きた場合に話すことを想定している方が大半のようです。
「話せるイメージがわかない」と回答している方も多く、「なにをどうしたらよいかイメージが全くわかない」という声が挙がったように、普段は意識しづらい、話しにくいテーマであることから、この傾向は自然なことかもしれません。
しかし今回のアンケートでは「認知症になる前に希望を聞いておくべきだった」など終活について話さなかったことを後悔している方、「急死したため、銀行口座などの取り扱いに非常に困る」など親が亡くなった後に困った経験をもつ方の体験談も寄せられ、終活について話すことの重要性が浮き彫りになりました。
親の終活に関して、話せている人の5割が日常会話の中で切り出している
終活について親といつ話し合ったか(親の終活について親と話せている方)
終活について話している方のうち約5割が「日常での会話の中で話した」と回答しました。
前述したように、親と終活について話していない方の場合、「切り出しやすい、話しやすいタイミング」であれば終活について話すことができると考える方が多いですが、実際に話すことができている方の回答では「日常での会話の中で話した」が最も多い回答だったため、差異があることが分かりました。
「家族・親族が亡くなったとき」という回答が多い理由としては、親が死を身近に感じるから、家族・親族が亡くなると葬儀や相続について話す機会が生まれるから、といったものが考えられます。
また、「両親と一緒に住んでいる」と回答した方、「親とは一緒に住んでいない」と回答した方のうち、親が自分から終活について話を切り出したと回答した方の割合はそれぞれ12.7%、6.0%となり大きな差が見られました。
自分の終活について考える世代は、一緒に住んでいる子供にはより終活について話しやすいと感じている傾向があるようです。
まとめ
今回実施した親の終活に関するアンケートでは以下の傾向が明らかになりました。
- 終活について話しておきたいことのベスト3は、葬儀、相続、お墓 ・終活について話したいことを限定した場合、延命治療について話しておきたいと考える人も多い
- 終活について親と一度も話せていない方が約6割
- 高齢の親を持つ人は終活について話している割合が高い
- 終活について話していない理由のトップは、切り出しにくい・話しにくいから
- 終活について話していない方の多くが自発的に話すことを考えていない
- 終活について話せている方の約5割が日常会話の中で話している
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