融通念仏宗とは?葬儀の方法や特徴を解説
日本には多種多様の宗教宗派があり、仏教ひとつとってみても幾つかの宗派に分かれます。
融通念仏宗は仏教における主派のひとつであり、日本仏教を代表する歴史ある宗派です。
しかし、曹洞宗や浄土宗など他宗派と比べますと、融通念仏宗のお寺の数は少ないこともあり、融通念仏宗をご存知無い方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、融通念仏宗の葬儀や特徴についてお伝えしてまいります。
融通念仏宗とは?
融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)は平安時代末期の西暦1110年頃に、天台宗に僧籍を置いていた良忍(りょうにん)という僧侶が開祖として興った一宗派です。
融通念仏宗のことを「大念仏宗(だいねんぶつしゅう)」や「融通宗」と呼ぶこともあります。
融通念仏宗は、日本における仏教の主要十三宗派の中で、成立した順でみますと6番目に生まれた宗派となります。
それ以前は、中国に渡った僧侶が日本に持ち帰った仏教を基礎として開かれた宗派がほとんどでしたが、融通念仏宗は日本で学んだ仏教を基礎として、日本独自に産まれた宗派であるといわれています。
融通念仏宗の本山は、大阪市平野区にある総本山 大念佛寺(そうほんざん だいねんぶつじ)で、正式には諸仏護念院 大源山 大念佛寺(しょぶつごねんいん だいげんざん だいねんぶつじ)となっています。
日本国内には多数の寺院があり、たとえば浄土宗で約7,600ヶ寺、天台宗で約4,300ヶ寺、曹洞宗で約15,000ヶ寺、日蓮宗で約7,000ヶ寺であるのに対して、融通念仏宗は約360ヶ寺となっており、仏教寺院全体の中では少数派です。
融通念仏宗の本尊は「十一尊天得如来(じゅういちそんてんとくにょらい)」で、唱名(しょうみょう)は「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」となっています。
唱名は称名ともいわれ、各宗派において信仰の拠り所とする仏様などを心に念じ、その名を声に出して唱える際の言葉です。
融通念仏宗の特徴
ここでは融通念仏宗の主な特徴を見ていきましょう。
融通念仏
大念仏宗と呼ばれることにも象徴されますように、融通念仏宗は念仏を重要視しています。
融通念仏とは「1人の念仏は全ての人、物事に通じていき、融合していき、そして多くの人の念仏は1人の念仏に通じ、融合していき、全体として大きな力となり浄土への往生、仏の境地に達していく」という考え方です。
融合されるのは人対人だけでなく、物対人、物対物などあらゆる関係が想定されています。
開祖である良忍が阿弥陀如来より授かった「一人一切人 一切人一人 一行一切行 一切行一行 是名他力往生 十界一念 融通念仏 億百万遍 功徳円満」という言葉に、融通念仏の基本的考え方が現されているといわれています。
主要なお経
融通念仏宗では「華厳経」と「法華経」が、直接的な拠り所として主要経典とされています。
浄土系の宗派といわれる融通念仏宗ですが、浄土宗などで重視される「浄土三部経」の「仏説無量寿経」「仏説観無量寿経」「仏説阿弥陀経」の3つは、副次的な経典と位置付けられています。
十一尊天得如来
本尊としている十一尊天得如来は、阿弥陀如来とこれを取り囲む11人の菩薩が描かれた絵像(えぞう)であり、他宗派では見られない融通念仏宗特有のものです。
なお、絵像とは仏像のように彫刻によって仏様の姿を表すのではなく、絵として描くことで仏様の姿を表したもので、通常は縦長の掛け軸状になっています。
融通念仏宗の葬儀の流れとマナーについて
融通念仏宗で行う葬儀の流れやマナーについて、仏教の他宗派と大きく変わるところはありませんが、儀式の雰囲気や使用する仏具には、賑やかな印象を受ける方がいらっしゃるかもしれません。
融通念仏宗の葬儀の流れとマナーについて、下記に主なポイントを紹介いたします。
南無阿弥陀仏
融通念仏宗では唱名である「南無阿弥陀仏」を唱えることが重視されます。
通夜式や葬儀式告別式のなかで、家族親族だけでなく、一般参列者も僧侶に合わせて「南無阿弥陀仏」と念じお唱えしてくださいと案内されることがあります。
焼香
宗教宗派によって焼香の回数は異なりますが、融通念仏宗では3回とされています。
焼香台の前に進み、台の一歩手前で立ち止まって、まず家族親族に一礼し、その後一歩前に進み、今度は霊前に一礼をしてから焼香を行います。
焼香は、まず抹香(細かく砕かれた木片)を右手指先で摘まみ、一度額の高さまで持ち上げ(押し抱くといいます)てから、香炉にある炭のところへパラパラとくべます。
この焼香の動作を3回行ってから合掌します。合掌を解いたら再び霊前に一礼し、遺族親族にも一礼をしてから、自席に戻るか退出します。
服装や香典袋など
服装は、ほかの宗派で着用する喪服と同様で、持ち物も変わりありません。
香典袋の表書きは、四十九日法要を迎えるまで「御霊前」となる点も多くの宗派と共通です。
最後に
今回は、融通念仏宗の葬儀や特徴についてお伝えしてまいりました。
宗派の概要から融通念仏や十一尊天得如来など、融通念仏宗の象徴的部分もお解り頂けたのではないでしょうか。
数ある宗派のなかで、現在は規模的に小さい宗派ではありますが、融通念仏宗は日本独自に産まれた宗派であるともいわれ、日本仏教を代表する宗派です。
規模が小さいために、融通念仏宗に基いて行われる葬儀に関わる機会はそうそう多くないと思いますが、もしものときには、今回の内容を参考にして頂ければと存じます。
葬儀の費用を抑えるためのポイント
「葬儀にかかる費用」や「納得の行く葬儀ができるか」は、どの葬儀社に依頼するかで大きく異なることがあります。
そのとき大事なのは、複数社に見積もり依頼して内容を「比較検討」することです。
「葬儀の費用は高額だと聞いたことがあるので、なるべく費用を抑えたい..」
「相見積もりを取りたいけど、自分で直接複数の葬儀社に問い合わせるのは面倒..」
「初めて葬儀の喪主を務めることになったが、どの葬儀社に依頼したらいいのか分からない..」
そのような方には当サイト「安心葬儀」で、簡単に無料で比較見積もりが可能ですので、ぜひご利用ください。
関連記事
安心葬儀とは?相見積もりを利用するメリット、利用の流れについて
依頼する葬儀社を決めるのは、逝去後数時間以内が大半と言われております。 時間が無い中で決定する必要があるにも関わらず、葬儀には十数万円〜数百万円のまとまった費用がかかる上、葬儀の品質は葬儀...
続きを読む
安心葬儀 ご利用の流れ
-
ステップ1
お客様センターまでお電話ください
安心葬儀お客様センター0120-99-1835 までお電話ください。相談員がお客様から希望する葬儀内容、ご要望等をお伺いいたします。24時間365日対応・通話無料です。
-
ステップ2
ご希望の葬儀内容に合った葬儀社をご紹介
お客様からお伺いしたご希望を元に、条件に合った葬儀社をご紹介いたします(最大3社)。
もし急ぎで病院・警察からの移動を求められている場合は、すぐにお伺いして指定場所まで搬送することも可能です。※葬儀を行う地域や条件によっては複数社紹介が難しい場合もございます。
-
ステップ3
葬儀社との打合せ/葬儀日程や内容の確定
葬儀社と葬儀について具体的な内容を話していきます。内容面、費用面など比較検討の上、条件に合う葬儀社が見つかりましたらお申し込みください。
※万が一ご紹介した葬儀社が合わない場合、他の葬儀社のご紹介も可能ですので遠慮なくお申し付けください
\ 最安8.7万円から葬儀社をご提案可能 /
葬儀のご相談はこちら
\ 安心葬儀は最安8.7万円から葬儀社をご提案可能。ギフト券最大1万円分プレゼント /
- 急いで葬儀社を手配したい
- 病院からの搬送を急ぎで依頼したい
- 葬儀の費用相場を知りたい
- 葬儀費用の複数社見積もりを取りたい
依頼・見積り通話
無料0120-99-1835安心葬儀お客様センター24時間/365日対応※利用規約に同意の上お電話ください。
安心葬儀おすすめプラン
安心葬儀が全国7000社から厳選した葬儀社のおすすめプランをご紹介します。お近くの式場でご予算に沿う葬儀ができるようご相談承りますのでお気軽にお問合せください。
\ 最安8.7万円から葬儀社をご提案可能 /
葬儀のご相談はこちら
\ 安心葬儀は最安8.7万円から葬儀社をご提案可能。ギフト券最大1万円分プレゼント /
依頼・見積り通話
無料0120-99-1835安心葬儀お客様センター24時間/365日対応※利用規約に同意の上お電話ください。