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一日葬

一日葬とは?家族葬との違いやデメリット、費用や流れを解説

一日葬とは?家族葬との違いやデメリット、費用や流れを解説

最近、葬儀形態が多様化しています。家族が亡くなった際にどのような葬儀にすればよいのか迷ってしまう人がいるかもしれませんが、それぞれのスタイルの特徴を知っておけば、間違いのない選択ができるでしょう。

そこでこの記事では、通夜なしで、1日で葬儀を済ませる一日葬について、一日葬とは何か、流れ、費用、メリット・デメリットについて詳しく解説しています。

最後まで読むと一日葬の基本的な知識を備えることができます。

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一日葬とは?最近増えている理由

一日葬とは、通夜を省略し、葬儀・告別式・火葬を同じ日に執り行う葬儀形式のことです。また、夜間に通夜を兼ねた葬儀・告別式を行い、翌日は出棺と火葬のみとする簡略化した形式も増えています。

一般葬では1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式・火葬を行うのが一般的ですが、1日で行われる一日葬は、時間的にも経済的にも負担が軽減される点が特徴です。

一日葬の規模はさまざまで、家族葬として小規模で行うタイプもあれば、広く一般に告知するいわゆる一般葬もあります。

近年では、一日葬を選ぶ人が増加しています。一日葬を選ぶ割合は都市部を中心に増加傾向にあり、2020年に全体の5%だったものが2023年には7%にまで増加 しているというデータもあります。

その背景には、忙しい現代人のライフスタイルに合った手軽さやコロナ禍における感染防止の観点が挙げられるでしょう。

最近は一日葬を家族だけで行うケースも多い

一日葬が登場したのは15年以上前になりますが、コロナ渦でできるだけ接触を避けるという意味で急速に増加しました。最近では、「一日葬」を選択するケースが増えており、特に家族や親しい人のみで行う形式が一般的になりつつあります。

多くの葬儀社が「一日葬プラン」を提供しており、従来の2日間にわたる葬儀を1日に短縮することで、時間や費用の負担を軽減できる点が支持されています。

一方で、葬儀を1日で完結させるため、準備や進行に関して注意が必要な点もあります。

特に、一般の参列者は通夜の時間帯に参列しやすいため、日中の葬儀・告別式への参列が難しくなり、お別れをしたい人ができなくなってしまう可能性があります。

葬儀は一度きりの大切な行事ですので、メリットだけでなく、デメリットや注意点も理解したうえで慎重に選択しましょう。

一日層と家族葬は違う?

一日葬と家族葬は、どちらも近年選ばれる方が増えている葬儀の形式で、それぞれの意味は以下の通りです。

  • 一日葬:お通夜を省略し、告別式と火葬を1日で行う葬儀
  • 家族葬:家族や親族、ごく親しい友人など、故人と親しかった人たちだけで行う小規模な葬儀

家族葬とはあくまで故人と親しかった人たちだけで行う葬儀のことで、一日葬と二日葬も存在しています。

一日葬のメリット

一日葬のメリットは、主に以下の3つです。

  • 故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごせる
  • 遺族の負担を減らせる
  • 葬儀費用を抑えられる

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごせる

二日葬の場合、通夜の日は一日準備に追われてしまうケースも少なくありません。翌日に最期のお別れがあるとはいえ、故人を偲ぶ時間をゆっくり過ごしたい方には負担に感じることもあるでしょう。

その点、一日葬には通夜がないので、葬儀の前日に故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごせるでしょう。

遺族の負担を減らせる

一日葬は1日で葬儀が終わるため、2日間かかる葬儀に比べると、遺族への精神的・身体的負担が少なく済みます。

また、遠方から親族が参列する場合、一般葬を行うと通夜と葬儀で2日間かかる分、宿泊先の心配もあるでしょう。

一日葬であれば日帰りできることもあり、宿泊先の手配も不要です。

葬儀費用を抑えられる

通夜を執り行わない一日葬は、通夜分の葬儀費用を抑えられます。

会場費が1日分で済み、通夜振舞いの飲食費も不要です。また、一般葬に比べると参列者が少なくなるので、返礼品もその分少なくなるでしょう。

ただし、僧侶へお渡しするお布施が「半額」になるというわけではありません。その点は充分に僧侶と話し合っておきましょう。

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一日葬のデメリット

一日葬にはメリットだけではなく、以下のようなデメリットもあります。

  • 参列できない人が出てくる
  • 親族からの理解が得にくい
  • 菩提寺からの許可が必要な場合がある
  • 葬儀費用が抑えられないこともある

一日葬は比較的新しい葬儀の形態です。デメリットもよく理解したうえで、納得して選択するようにしましょう。

参列できない人が出てくる

2日間にわたって執り行われる葬儀の場合、参列者は通夜か葬儀・告別式のどちらかの都合のよいほうに参加できます。

しかし、一日葬の場合には通夜がなく葬儀も日中に執り行われることが多いため、都合がつかずに参列できない人が出てしまう可能性があるでしょう。

葬儀に参列できなかった人たちが、後日自宅に弔問に訪れることもあります。その場合、遺族は対応しなければならない点に注意してください。

親族からの理解が得にくい

親族に伝統的な葬儀形態や地域の風習を重んじる人がいる場合には、通夜を執り行わない一日葬に対する理解が得られない場合があります。

また、葬儀の日程が1日しかないために参列できなかった親族から苦情が寄せられるケースもあるため、事前に充分に説明しておくことをおすすめします。

故人の意向であることなど、理由を説明すれば理解を得やすいでしょう。

菩提寺からの許可が必要な場合がある

菩提寺がある場合には、一日葬が認められない場合もあります。

菩提寺では伝統的な葬儀形態にのっとって儀式を進め、読経することが重視されているためです。菩提寺の住職に来てもらう場合は、事前に住職と相談をして、一日葬を執り行う許可を得ておいたほうがよいでしょう。

葬儀費用が抑えられないこともある

葬儀費用を抑えられるのが一日葬のメリットですが、場合によっては、葬儀費用を抑えることができない場合もあります。

葬儀の前日に遺体を葬儀場に安置する場合には、会場費が2日分発生するケースがあります。また、一日葬に対応していない葬儀会館の場合、会場を2日単位でしか借りられないこともあるので注意しましょう。

一日葬で節約できるのは、通夜の食事代や葬儀社のスタッフ人件費などであって、会場代や火葬代、霊柩車代などは一般葬と同様であることを覚えておいてください。

費用に不安がある場合は、事前に葬儀社に確認しておきましょう。

一日葬が向いているケース

一日葬が向いているケースは、以下の5つです。

  • 遠方の親族が多い
  • 広く多くの方に参列してほしい(参列者を限定したくない)
  • 葬儀は一日で済ませたい
  • 菩提寺からの許可を得ている
  • 葬儀費用は少しでも安く抑えたい 

特に、親族が遠方から参列する場合は、一日葬が向いているでしょう。日で完了する一日葬は移動や宿泊の負担を軽減でき、参加しやすいからです。

一般の参列者にとっても、仕事や家庭の事情で長期的なスケジュールを避けたい方にとっては、一日で葬儀を終えられる一日葬が喜ばれる可能性もあるでしょう。

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一日葬の費用は平均どれくらい?

葬儀費用は、葬儀の規模や参列者数、提供されるサービスの範囲によって決まります。

一般葬は多くの参列者が集まり、会場費・飲食費・返礼品費が高額になるため、費用が最も高くなります。

一方、家族葬は、参列者が少ないため、全体の費用も少なくなります。一日葬では通夜が行われないため、通夜の食事代などの分費用が抑えられるでしょう。

安心葬儀で2023年に実施した「葬儀に関するアンケート」によると、お葬式にかかる費用の相場は以下のようになっています。

葬儀の種類合計費用葬儀一式費用飲食接待費用寺院・宗教者費用
一般葬131.8万円83万円18.7万円30万円
家族葬91.3万円60.2万円8.9万円22.1万円
一日葬69.3万円51.6万円5.3万円12.3万円

実際には、ここから香典などの金額を差し引いた額が実質的な負担額になるでしょう。

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「安心葬儀」は、家族葬を検討する際に費用を簡単に比較できる葬儀社ポータルサイトです。

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費用の透明性が確保されており、追加料金が発生しない点も安心です。

また、利用者の口コミや評価を確認できるので、費用だけでなくサービス内容も納得したうえで選ぶことができます。家族葬を検討している方には必見のサービスです。葬儀社選びで悩んでいる方は、今すぐ安心葬儀で無料見積もりを確認してみましょう。

一日葬の流れ|1日のタイムスケジュールは?

ここからは、一日葬の流れを紹介します。なお、具体的な流れは葬儀社や行う内容によって異なるので、あくまでも例として参考にしてください。

逝去・搬送・安置

故人の逝去後は、安置場所にご遺体を搬送しなければなりません。

まずは葬儀社に連絡をして、搬送の依頼をしましょう。自宅や葬儀場の安置室、葬儀社の安置室など、安置場所を選択します。

自宅に安置する場合には、遺体の状態を保つために、ドライアイスをあてて設置してもらいましょう。

葬儀内容の打ち合わせ

ご遺体の安置後は、葬儀社と葬儀内容についての打ち合わせをします。

打ち合わせでご遺族が決めなければならないことは、以下の通りです。

  • 葬儀日程と菩提寺への連絡
  • 喪主の決定
  • 葬儀会場
  • 葬儀プランと葬儀費用
  • 遺影写真の準備
  • 親族や参列者への訃報連絡方法

納棺

葬儀当日に納棺を行います。葬儀社のスタッフが安置場所に来て、遺体に死装束を着せて棺に納めます。

棺に入れたい副葬品があれば、このタイミングで入れましょう。納棺が終わると、葬儀会場に搬送してもらいます。

告別式

葬儀会場で告別式が執り行われます。

僧侶による読経が行われ、弔辞、弔電披露、遺族と参列者による焼香に続き、閉式という流れです。その後、棺に花を飾り、火葬場に向けて出棺します。

火葬

火葬場では、火葬炉の前で僧侶に読経してもらった後に、火葬を行います。

火葬が終わると、箸で遺骨を骨壷に収める「骨上げ」を行い、終了です。

その後、精進落としと呼ばれる会食の席を設ける場合と、そのまま解散になる場合があります。

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一日葬の参列マナー|服装や香典はどうする?

一日葬は、従来の一般葬と異なる部分もありますが、参列マナーは基本的に同じです。

服装や香典に関しても、故人や遺族に敬意を示すために適切な配慮が求められます。以下では、一日葬にふさわしい服装や香典のマナーについて詳しく解説します。初めて一日葬に参列する方でも安心して準備できるよう、以下のポイントを押さえておきましょう。

服装

一日葬の場合の参列者の服装マナーは一般的な葬式と変わりありません。

いくら簡略化されているといっても、葬式は葬式ですから、礼節を欠くような服装はNGです。なお、キリスト教式でも仏式でも参列者の服装マナーは変わりません。男性の場合、女性の場合それぞれ簡単に説明します。

男性の場合

男性の場合は、「準喪服」と呼ばれる葬儀用のブラックスーツを着るのが一般的です。

ただし黒色のスーツであればどれでもいいというわけではなく、ビジネススーツはNGです。ブラックスーツとスラックスは、葬儀用のものを着用しましょう。

ジャケットの下は白く無地のシャツを着用し、黒いネクタイを締めます。ネクタイピンをつける必要はありません。靴もなるべく装飾のない黒色の革靴を履くのがマナーです。

女性の場合

女性の場合も、ビジネススーツはNGです。

女性のブラックフォーマルは黒のワンピースが一般的ですが、スーツを着るのであれば葬儀用のものを選ぶのが適切でしょう。

靴は黒で光沢のない無地のパンプスが無難です。ピンヒールやスタックヒールなどカジュアルなものではなく、3cm~5cm程度のミドルヒールのパンプスがいいでしょう。

アクセサリーは真珠のネックレスやイヤリング、結婚指輪以外は着用せず、化粧もラメや光沢のあるコスメは避けるなど華美な印象に鳴らないよう配慮します。

なお、中高生の参列者は男女ともに、学校指定の制服があればそれが正式な礼服となります。小学生以下の場合や学校指定の制服がない学校の場合は、大人と同じくブラックフォーマルで統一しましょう。

香典

ご遺族から香典辞退の申し出がない限り、一日葬でも香典を準備するのが一般的です。

香典の金額は故人との関係性や地域の習慣に左右されますが、一般的な目安としては5,000円~10,000円が多い傾向にあります。親しい間柄であれば、10,000円~30,000円程度が適当です。

香典袋の選び方にもマナーがあり、水引は黒白や双銀のものを使います。

市販の香典袋を選べば問題ありませんが、袱紗に包んで持参することが望ましいでしょう。

また、キリスト教式の一日葬では水引は不要で、表書きは「お花料」と記載します。宗教や地域に合わせた対応を心がけることが大切です。

まとめ

一日葬とは、通夜を行わず1日で葬儀・告別式・火葬を執り行う葬儀形式です。

一日葬は短時間で進行するため、時間的・身体的な負担はもちろん、経済的な負担も押さえられる点がメリットといえます。

一方で、親族からの理解を得られない可能性や、菩提寺がある場合には許可をとる必要があるなど、注意点もいくつか存在します。

最後に重要な点をまとめますので、参考にしてスムーズに一日葬が行えるように対応しましょう。

  • 一日葬は1日で完結する
  • 費用面で家族葬より抑えられることが多い
  • 親族との事前調整が重要
  • 菩提寺の許可を確認する必要がある場合がある
  • 参列者が限られるため、スケジュールに注意

なお、安心葬儀では数多くの葬儀社から同時に見積もりをとることが可能です。葬儀社選びは、故人が亡くなってすぐのご遺族にとっては負担に感じられるもの。しかし、適切な葬儀社を選ばなければ、費用が高額になってしまったり、せっかくの葬儀がうまくいかない恐れもあります。

安心葬儀なら、複数の葬儀社を比較してあなたにぴったりの葬儀社を選べるので、ぜひご活用ください。

 

監修者コメント

コロナ渦では「密を避ける」意味で、一日葬が注目されるようになりました。通夜がない分、葬儀・告別式までの間、故人とどのように過ごすかがポイントとなってきます。


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