宇宙葬とは?種類と手順・費用を解説
葬儀の形は多様にありますが、自然葬の一つに宇宙で葬儀を行う「宇宙葬」というものがあります。
死後、宇宙に行けることから、「ロマンがある」と前向きな印象を持つ方も多いです。
宇宙葬ははたして、どのような手順で行うことが可能なのでしょうか。
今回の記事では、宇宙葬について、申し込み方法や費用、流れやメリット・デメリットなどを紹介します。
宇宙葬を希望している方は参考にしてください。
宇宙葬とは?
まず、宇宙葬について解説していきます。
宇宙葬とは?
宇宙葬は自然葬の一つで、故人の遺骨・遺灰の一部をカプセルに納め、ロケットなどに乗せて宇宙に打ち上げる散骨方法です。
最終的には、宇宙に向けて散骨する形になります。
宇宙葬を世界で初めて実施したのはアメリカで、1997年にスペイン領のカナリア諸島で行われた打ち上げが始まりだと言われています。
宇宙葬の種類
宇宙葬は大きく分けて四つの種類があります。
それぞれ特徴があるのでポイントをしっかり押さえていきましょう。
流れ星供養
流れ星供養は、人工衛星に遺灰を乗せて打ち上げる自然葬の一つです。
数日から数年にかけて地球を周回した後に、最後に流れ星として姿を消す供養方法です。
希望する方は、地球から人工衛星の位置を確認することができます。
その名の通り、流れ星として供養できることからロマンが感じられる散骨の方法です。
月面供養
月面供養は、ロケットに遺灰を乗せて打ち上げる自然葬の一つです。
宇宙に散骨するのではなく、月面に到着した上で供養を行う形になります。
月を見上げる度に、大切な先祖を思い出します。
宇宙空間への散骨
太陽など恒星の光やイオンを推力として航行する宇宙帆船に、遺骨・遺灰のカプセルを搭載します。宇宙空間をどこまでも飛び続け、宇宙の彼方へと旅立つ方法です。
バルーン葬
バルーン葬は、風船に遺骨や遺灰を入れて空に飛ばす自然葬の一つです。
成層圏に到達すると風船が割れるので空中に散骨する形になります。
バルーン葬では大気圏外に出ることなく散骨されることになり、故人の遺骨や遺灰は宇宙空間に達するわけではないため、厳密には宇宙葬とは言えません。
しかしながら、宇宙葬と同様に、空高く舞い上がってどこまでも行けるというロマンのある散骨方法です。
宇宙葬を行うまでの流れ
宇宙葬を行うには、専門の業者に依頼しなければいけません。
申し込み方法は主に二つあります。「生前に自分で行う方法」と「亡くなった後、遺族が代理で行う方法」です。
大まかな流れについては以下の通りです。
- 申し込みをする
- 料金の支払いを完了する 生前予約の場合は予約金を支払い、実際に亡くなって実施するときに残金を支払うのが一般的です。
- 宇宙葬を行う日(打ち上げ予定日)を確認する
- カプセルなどのキットが届き、遺骨・遺灰を預かってもらう
- 打ち上げなどを行う
- 記念品が送付される
現在(2022年12月)、バルーン葬を除く宇宙葬の実施に対応しているのはアメリカの会社のみになりますが、日本国内の代理店で手続きを行うことができます。
流れ星供養の手順と費用
ここでは、流れ星供養の手順と費用について紹介します。
流れ星供養の費用相場
費用相場はプランによっても大きく異なります。打ち上げだけを希望するなら数十万程度の比較的手頃な価格で実施できますが、人工衛星に搭載するプランでは100万円以上の費用が必要になる場合もあります。
天体観測アプリを使用して、人工衛星の位置を確認できることもあります。
流れ星供養が行われるまでの流れ
流れ星供養が行われるまでの流れは以下となります。
- 申し込みを行う
- 遺灰の一部を回収してもらう
- 宇宙へ打ち上げを行う
- 宇宙葬の完了を示す証明書をもらう
流れ星供養を行うには申し込みが必要です。
場合によっては受付が中止になっていることがあるので、希望する方は受付が再開されるまで待たなくてはなりません。
遺灰の回収は、郵送されるカプセルに一部を入れて返送します。
遺灰を納めたカプセルには、イニシャルや短いメッセージなどを刻印することができます。
打ち上げビューイングに参加できたり、プロの手で打ち上げビデオの作成が行われたりすることもあるそうです。
数日〜数年の期間をかけて地球を周回した後、最終的には再び大気圏に突入して流れ星となり供養されます。
遺族の方は、宇宙葬の完了を示す証明書を受け取ることが可能です。
人工衛星の収容量により、参加希望者が多数の場合は先着順になることもあるようです。
月面供養の手順と費用
ここでは、月面供養の手順と費用について紹介します。
月面供養の費用相場
月面供養の費用相場は120万円と言われています。
追加するオプションによっては金額も大幅に変動することがあります。
視点を変え、月にお墓を持つと考えた場合、120万円以上のの費用が掛かることになります。
月面供養が行われるまでの流れ
月面供養が行われるまでの流れは以下となります。
- 申し込みを行う
- 遺灰の一部を回収してもらう
- 宇宙へ打ち上げを行う
- 宇宙葬の完了を示す証明書をもらう
月面供養を行うには申し込みが必要です。
なお、他の大型衛星と一緒に同じロケットで打ち上げることから、都合を合わせなくてはなりません。
スケジュールは随時HPで報告されるので、気になる方は確認してみてください。
遺灰の回収は、郵送されたカプセルに遺灰を入れて返送します。
また、打ち上げビューイベントに招待されることもあります。
宇宙葬の完了を示す証明書をもらって月面供養は完了となります。
月面に到着した着陸船はそのまま残り、月がお墓となります。
月面探査機の収容量により、参加希望者が多数の場合は先着順になることもあるようです。
宇宙空間への散骨の手順と費用
ここでは、宇宙空間への散骨の手順と費用について紹介します。
宇宙空間への散骨の費用相場
宇宙空間への散骨の費用相場は250万円以上と言われています。
追加するオプションによっては金額も大幅に変動することがあります。
宇宙空間への散骨が行われるまでの流れ
月面供養が行われるまでの流れは、基本的に流れ星供養・月面供養と同様です。
- 申し込みを行う
- 遺灰の一部を回収してもらう
- 宇宙へ打ち上げを行う
- 宇宙葬の完了を示す証明書をもらう
宇宙帆船に搭載するため、宇宙帆船の打ち上げスケジュールに合わせて実施されることになります。
スケジュールは随時HPで報告されるので、気になる方は確認してみてください。
バルーン葬の手順と費用
ここでは、バルーン葬の手順と費用について紹介します。
バルーン葬の費用相場
費用相場は24万円前後と言われていて、宇宙葬の中で最も安価なものとなります。
ただし、出張料やビデオ撮影などのオプションによっては、大きく金額も変動する場合があります。
バルーン葬が行われるまでの流れ
バルーン葬が行われるまでの流れは以下となります。
宇宙葬の中でも唯一国内で実地されることから、申し込み方法や費用面で敷居が低くなります。
- 申し込みを行う
- バルーン葬を行う場所を決定する
- 会場を用意する
- バルーンの中に遺灰を入れる
- バルーンの打ち上げを行う
- 黙祷を行う
- 後日、バルーン葬実施証明書が届く
手元に遺骨を持っている人は、誰でもすぐにバルーン葬が行えます。
バルーンが飛び立った後、およそ2時間後に成層圏へ散骨されることになります。
宗派に関係なく行える葬儀スタイルで、参加する際の服装も自由です。
バルーン葬は自宅・空き地で実施することも可能です。
管理された所有地を借りて行う場合、事前の許可や使用料が必要になる場合もあるため、確認するようにしましょう。
朝から夕方など時間帯も選びません。
なお、ペットのバルーン葬も可能です。
バルーン葬は、大空から故人が見守っていると心強く感じられる供養方法です。
宇宙葬のメリット・デメリット
宇宙葬はどのような人にお勧めな供養方法なのでしょうか。
ここでは、宇宙葬のメリット・デメリットについて解説します。
宇宙葬のメリット
宇宙葬のメリットは以下となります。
宇宙好きには魅力的な供養方法
遺骨・遺灰を宇宙空間で供養できるので、宇宙が好きな方にはたまらない魅力となります。
人が亡くなることにはどうしてもネガティブな印象を持ってしまいますが、宇宙へ旅立つというロマンが感じられることで、人によっては死後の楽しみの一つとなることでしょう。
宇宙へ行く夢をかなえられる
宇宙へ行くことは、現代でも簡単にはできませんが、宇宙葬をすることでその夢がかなえられます。
世界を超えて宇宙規模で旅をするように巡ることができるという目標も達成できます。
宇宙葬のデメリット
宇宙葬のデメリットは以下となります。
宇宙葬ができる会社は少ない
流れ星供養や月面供養などの宇宙葬ができる会社は、現在のところ海外のみとなります。
申し込みは国内でも行えますが代理になりますし、打ち上げを実際に見るには、海外まで足を運ばなくてはなりません。
また、申し込み方法も埋葬や他の散骨を行う場合に比べて複雑で、希望する方は自分から積極的に動く必要があります。
死後の供養方法でもめる可能性がある
宇宙葬は、まだなじみがない葬儀スタイルとなるため、場合によってはもめる可能性があります。
故人の希望だとしても、遺族側からすると一部反対意見が出ることがあるので、宇宙葬を強く希望する方は、生前から納得してもらうための手立てを考えることが大切です。
使用可能な遺灰はごくわずか
宇宙葬で使用できる遺灰はごくわずかな量になるので、残りを適切な方法で供養する必要があります。
そのため、人によっては二度供養を行うことになるので、手間と時間に加えてそれぞれの供養方法の費用がかかることがあるでしょう。
宇宙葬の全体的な流れを押さえた上で、最後のことまでしっかり考える必要があります。
宇宙葬の実施に時間がかかる場合がある
宇宙葬はすぐにできるものではありません。
ロケット打ち上げのタイミングで実施されるため、申し込みを行っても実施日まで長い時間を要することもあります。
場合によっては、延期や中止となることもあるので注意が必要です。
あまりにも長い期間を要すると、他の供養方法がよいのではないかという迷いが浮かんでくることがあります。
まとめ
宇宙葬は遺灰を宇宙に打ち上げて供養する方法で、自然葬の一つでもあります。
宇宙葬は、「流れ星供養」「月面供養」「バルーン葬」のほか、宇宙の彼方へ飛び立つことで散骨とする方法もあります。
費用相場としては、流れ星供養は数十万円~100万円以上、月面供養は120万円以上、バルーン葬は24万円と言われていて、オプションによっては大きく金額も変動する場合があります。
申し込み方法は、宇宙葬を行っているサイトから問い合わせを行う必要があります。
流れとしては、申し込みを行った後、遺骨や遺灰の一部を回収してもらい、打ち上げ後、証明書をもらう形になります。
宇宙葬のメリットは、宇宙に行けるという夢がかなえられること、デメリットは宇宙葬を行う会社自体が少なく申し込みが複雑なこと、死後、供養方法について親族間で揉める可能性があることです。
宇宙葬を希望する方は、全体的な流れやメリット・デメリットを押さえた上で、死後のトラブルにならないようにするためにも生前からの対応が必要となります。
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