生協の葬儀サービスの特徴とは?利用するメリットと注意点を解説
現在では「終活」という言葉の認知度も高まり、生前に利用する葬儀社を決めている方も少なくありません。
全国には多くの葬儀社が存在しますが、各地の生協の一部でも葬祭サービスを運営しています。
地域の生協に加入している方は、一般的な葬儀社に比べて費用負担が少ないとされる生協の葬祭サービスを利用することが可能です。
この記事では、生協の仕組みや葬祭サービスの特徴などについて分かりやすく紹介しますので、参考にしてください。
生協と仕組み
生協と聞くと、食品や日用品をトラックで宅配しているイメージですが、実際には多岐にわたる商品やサービスを取り扱っています。
生協とは
生協とは「生活協同組合」の略で、厚生労働省の生協法(消費生活協同組合法)に基づいて、豊かで安定した国民生活に役立てる目的で設立された法人です。
協同組合には他にも農業協同組合や漁業協同組合などがあり、いずれの協同組合も組合員とともに目指す「共通の目的」のために運営されています。
生協法では「生協の事業は、組合員のくらしに奉仕するものでなければならず、営利目的に事業を行ってはならない」とされています。
現代につながる日本での生協の歴史は大正時代に始まり、現在では地域生協をはじめとして、医療事業を行う生協(医療福祉生協)、大学の学生や教職員のための生協(大学生協)など多くの生協が存在します。
生協の仕組み
生協は一般の市民が組合員として自発的に出資金を出し合い、消費者自らが消費者の目線に立って協同で運営・利用している組合組織の総称です。
全国にある生協は独立した法人組織として成り立っており、それぞれが独自のテーマを沿って運営されています。
各地の生協は地域や都道府県単位で連携して連合会を形成し、さらに有志の連合会によって「日本生協連(日本生活協同組合連合会)」が組織されています。
各生協では、組合員が参加して事業方針などを決定する総会・総代会を持ち、組合員から選ばれた理事会が総会の決定に基づき、重要事項の決定と業務執行状況の監督を行います。
生協の組合員は、商品の宅配や店舗での商品購入など生協が提供する各種サービスを利用することが可能で、商品やサービスにも組合員の意見が反映されています。
生協の葬儀サービスの特徴
全国各地で独立した事業展開を行っている生協ですが、組合員が利用できるサービスの中の一つが葬祭サービスです。
葬祭サービスも組合員からの出資金で運営されているので、一般の葬儀社が提供する葬祭サービスとは異なる特徴を持ちます。
生協が運営する葬儀サービスの特徴
生協の葬祭サービスは原則として組合員でないと利用できませんが、家族の一人が組合員であれば亡くなった方が組合員でなくとも利用可能です。
また生協の葬祭サービスを利用するために組合員になることも可能で、身内が亡くなってから組合員になることもできます。
組合加入時には500円~1000円ほどの出資金を納める必要がありますが、後日脱会した場合は返還されます。
全国各地の生協は、それぞれが独立した法人として運営されていますので、各地の生協ごとに取り扱われている商品やサービスの費用も異なります。
生協が運営する葬儀サービスの種類
生協が運営する葬祭サービスは「直営型」と「提携型」の二つに大きく分けられます。
それぞれの形式について、以下に詳しく解説します。
直営型
「直営型」の葬祭サービスは、それぞれの生協がセレモニーホールなどを独自に設置して運営する形式で、各生協でネーミングやサービスが異なります。
生協ごとに用意されている式場の規模や葬儀プランは異なりますが、基本的に宗旨宗派に関わらず利用可能で、希望に合った葬儀を営むことができます。
提携型
「提携型」の葬祭サービスは、各地の生協と地域の互助会や葬儀社が提携して提供している葬祭サービスです。
「提携型」であっても生協として提供する葬祭サービスですので、消費者の立場に立って各提携先と意見交換をしながら葬儀内容の見直しなどを行っています。
そのため、地元葬儀社との「提携型」であっても組合員割引が用意されているなど、一般的な葬儀社に比べて費用を抑えられるケースが多いようです。
生協の葬儀サービスを利用するメリット
葬祭サービスの内容や費用は各生協で異なりますが、組合員への最大奉仕と非営利精神の面を持つ生協の特性から、全般的に良心的な価格になっています。
生協の葬祭サービスでは、提携する葬儀社についても各生協が一定の基準を設けているケースが多いため、安心して利用できるのもメリットの一つと言えるでしょう。
葬送儀礼には地域独自の慣習がありますが、各地域に根差して運営されている生協の葬祭サービスであれば、地域の慣習に合った葬儀を提案してもらえる可能性が高いです。
現在では葬送に対する考え方も多様化し、従来の通夜・葬儀を行う葬儀形式以外にも、通夜を行わず葬儀・告別式と火葬を1日で行う「一日葬」や、通夜・葬儀を行わず火葬のみを行う「直葬」などがあります。
各生協の葬祭サービスでも多彩な葬儀プランを取り扱うケースが増えており、生協によっては「一日葬」「直葬」に対応している場合もあります。
喪主の希望に沿った葬儀を行うために、さまざまなオプションを用意しているケースもありますので、葬儀内容に関しては一般的な葬儀社と比較しても遜色はないようです。
ただし、各生協が運営している葬祭サービスの内容や費用は生協ごとに異なりますので、葬儀の詳細については地域の生協に確認する必要があります。
生協の葬儀サービスを利用する際に掛かる費用相場
葬祭サービスの内容や費用は生協ごとに異なりますので、葬儀費用の相場も一概には言えません。
しかし、各生協の葬祭サービスで用意されている基本プランの費用は、30万円~50万円ほどのケースが多くなっています。
各地の生協が運営している葬祭サービスの、基本プランの費用の一部を以下に紹介します。
- コープさっぽろ コープの家族葬 2日葬プラン 54万3400円(税込)~
- コープ葬祭センター 白木祭壇Bプラン 45万円(税別)
- ユーコープ コープライフサービス プラン38 41万8000円(税込)
- おおさかパルコープ 葬祭パルム フラワー36 37万6200円(税込)
- 生協ひろしま 葬祭サービスひとえ 基本仏式50万円コース 55万円(税込)
※価格は2022年1月時点のものです。
基本プランには、葬儀を営むために必要不可欠な、祭壇・棺・位牌などは含まれていますが、詳細な内容は生協ごとに異なります。
また、火葬費用や僧侶のお布施など別途必要な費用もあります。
生協が運営する葬祭サービスは良心的な価格設定と言えますが、全ての方に最適なわけではありません。
葬儀を行うに当たっては、複数の葬儀社からも相見積もりを取り、内容や費用について比較検討することをお勧めします。
生協の葬儀サービスを利用する際の注意点
生協の葬祭サービスを利用するためには、葬儀の前に生協への加入が必要です。
すでに生協に加入している方でも、葬儀を住所地と異なる地域で行う場合は、その地域の生協への加入が必要になります。
また、各生協はそれぞれで取り扱っている商品やサービスが異なるため、葬祭サービスも全ての生協が運営しているわけではありません。自分の居住地の生協が葬祭サービスを運営していても、希望する葬儀内容に対応していない可能性もあります。
各地域の生協がそれぞれに設定している葬儀基本プランも、そのプラン内容だけでは葬儀の全てをまかなえないという場合が多くあります。
実際に自分たちが希望する葬儀を行うためには、オプションなどの追加が必要になることもあり、その場合は追加料金が発生します。
葬祭事業を運営する生協の多くは、事前の見積もりに対応しています。もしもの時に慌てないためにも、事前相談の利用を検討するとよいでしょう。
できれば生協を含めた複数社に同じ条件で見積もりを依頼し、比較検討するのがお勧めです。
日本生協連では生協の葬祭サービスの情報サイトを開設していますが、全ての生協の葬祭サービスが掲載されているわけではなく、サイト開設に賛同した生協の情報のみが掲載されているようです。
そのため、生協の葬祭サービスの内容や費用の詳細は、各生協に直接問い合わせる必要があります。
ネットで「生協の葬儀」などと検索すると多くの情報が表示されますが、そのサイトに掲載されている情報が自分の地域の生協とは限りません。
生協の葬祭サービス利用を検討されている方は、事前に地元の生協に連絡して詳細を確認しておいた方が確実です。
まとめ
大切な身内を見送るための葬儀は重要な儀式です。葬儀社選びも慎重に行う必要があります。
普段から生協を利用される方にとっては、生協が運営する葬祭サービスなら安心して利用できるかもしれませんし、生協の葬祭サービスは消費者目線の価格設定で良心的なケースが多いので、葬儀社選びの選択肢の一つに加えてもよいでしょう。
しかし、生協の葬祭サービスは内容や費用が各生協で異なりますので、全ての方にとって最適な葬祭サービスとは限りません。
複数の葬儀社の葬儀内容や費用の情報を集め、相見積もりをとって比較検討したうえで、自分にとって最適な葬儀社を決めましょう。
葬儀の費用を抑えるためのポイント
「葬儀にかかる費用」や「納得の行く葬儀ができるか」は、どの葬儀社に依頼するかで大きく異なることがあります。
そのとき大事なのは、複数社に見積もり依頼して内容を「比較検討」することです。
「葬儀の費用は高額だと聞いたことがあるので、なるべく費用を抑えたい..」
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もし急ぎで病院・警察からの移動を求められている場合は、すぐにお伺いして指定場所まで搬送することも可能です。※葬儀を行う地域や条件によっては複数社紹介が難しい場合もございます。
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ステップ3
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葬儀社と葬儀について具体的な内容を話していきます。内容面、費用面など比較検討の上、条件に合う葬儀社が見つかりましたらお申し込みください。
※万が一ご紹介した葬儀社が合わない場合、他の葬儀社のご紹介も可能ですので遠慮なくお申し付けください
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