家族葬の流れ|一般の葬儀との違いや注意点も解説
本記事のポイント
- 家族葬は参列者を近親者のみに絞った葬儀形式
→多くの参列者の対応に追われずゆっくり見送りができる特徴がある - 家族葬の流れは従来の葬儀と大きくは変わらないが、どこまでの関係の方を呼ぶか判断が求められる
- 通夜ぶるまいや精進落としなどの会食は、家族葬の場合省略されることもある
- 葬儀に呼ばない関係者には家族葬で行う旨をきちんと伝えて、納得してもらう
近年、選ばれることが多くなっている葬儀形態の一つが家族葬です。家族葬を執り行いたいとなったとしても、実際にどのような流れで行われるのかをイメージできなければ、不安になってしまうかもしれません。
この記事では、家族葬の流れや一般の葬儀との違い、注意点について解説します。家族葬の全体の流れを把握できれば、家族葬を選択するかの参考になるでしょう。
家族葬とは
家族葬とは故人と近しい人のみで行う小規模な葬儀を指します。参列者を家族、親族、ごく親しい友人に限定して執り行う、心温まるお見送りの形です。
「故人と静かにお別れの時間を過ごしたい」「形式ばった葬儀ではなく、親しい人だけで心のこもった見送りをしたい」という遺族の想いを反映しやすいのが特徴でしょう。
参列者数は5名~30名程度で行われることが多い傾向にあります。遺族が余裕をもって気配りできる、無理のない人数といえます。

安心葬儀が調査した上記の調査結果の通り、近年、最も増加傾向にある葬儀形式でその背景には高齢化により故人の交友関係者が少なくなっていること、核家族化やライフスタイルの変化などから地域や会社との付き合いが希薄になっていることが挙げられます。
また、葬儀に対して儀式的な側面よりも、故人との個人的な関係性を重視する人が増えたことも要因でしょう。
関連記事
家族葬とはどんな葬儀?呼ぶ範囲は?費用や流れ、メリット・デメリットも解説
本記事のポイント家族葬とは近親者のみで行う小規模な葬儀のこと近年は社会的要因や個人の考え方の変化から、全体の約6割の喪主が家族葬を選んでいる※一般的な葬儀と比較して参列者が少ないため、葬儀費用を...
続きを読む
従来の葬儀と何が違うか
従来の葬儀との最大の違いは参列者の範囲です。
従来の行われていた一般葬では友人・知人や故人の仕事関係者、近所の方など広く参列する大規模な儀式になります。それに対して家族葬は参列者を限定し、プライベートな空間でのお別れを重視します。
また、参列者の範囲が狭いことにより家族葬には3つのメリットがあります。

1つ目は遺族の精神的な負担の軽減です。多くの参列者への挨拶や対応に追われることがなく、故人を偲ぶ時間に集中できるでしょう。近しい間柄の人々だけが集まるため、気兼ねなく思い出を語り合える温かい葬儀になります。
2つ目は形式の自由度の高さです。基本的な流れは一般葬に沿いつつも、細かな進行は比較的自由に決められる傾向にあります。例えば故人が好きだった音楽を流す、故人の愛用品を飾るなど、オリジナリティのある演出を取り入れやすいでしょう。
3つ目は経済的な負担を削減できる点です。参列者の数が少ないため、会場の規模を小さくでき、飲食費や返礼品にかかる費用を抑えられる傾向があります。ただし、受け取る香典も少なくなるため、全体の費用負担が必ずしも軽くなるとは限りません。
関連記事
葬儀の種類を解説|一般葬・家族葬・一日葬・直葬のメリット・デメリットや費用相場
本記事のポイント葬儀には費用や参列者の範囲、日数などが異なる様々な形式がある主な葬儀形式には一般葬、家族葬、一日葬、直葬がある→近年で最も多く執り行われているのは家族葬その他にも密葬や社葬、自由...
続きを読む
家族葬全体の流れ
家族葬の大まかな流れは以下の通りです。基本の流れは一般葬と同様です。家族葬は小規模であっても、儀式が省略されるわけではありません。

家族葬では基本的には通夜と告別式を2日間にわたって行います。しかし近年では参列者の負担軽減などの理由から、通夜を行わず葬儀・告別式から火葬までを1日で行う「一日葬」タイプの家族葬もあります。
ステップ1: 逝去〜準備・連絡(〜1日目)
ご逝去の直後は、深い悲しみの中で多くのことを判断し、進めなくてはなりません。しかし、一つひとつのステップでやるべきことを事前に把握しておけば、落ち着いて故人とのお別れに向き合うことができます。
ここでは、逝去から1日目までに行う「準備」と「連絡」について、具体的に解説します。

葬儀社との打ち合わせで決めたい10項目
ご遺体の安置が完了し、一息ついた段階で、葬儀社の担当者と具体的な打ち合わせを行います。
この打ち合わせが葬儀全体の骨格を決めるとても重要な時間です。以下のチェックリストを参考に、抜け漏れなく確認を進めましょう。
| チェック項目 | 判断のポイントと解説 |
| ①喪主の決定 | 葬儀の代表者であり、最終的な決定権を持つ重要な役割。故人の配偶者や長男・長女が務めるのが一般的だが、決まってはいない。今後の手続きの中心となる人を決める。 |
| ②日程と会場 | 火葬場の空き状況を最優先に宗教者の都合、参列者の集まりやすさを考慮して決定する。葬儀社が候補日と会場をいくつか提案してくれるため、その中から選ぶ。 |
| ③参列者の範囲 | 家族葬で重要な判断項目とされる。故人との関係性を軸に、どこまでの親族・友人に声をかけるかを決める。この人数が、会場の規模や飲食・返礼品の数に直結する。迷った際は「故人が生前、誰に会いたがっていたか」を基準に家族で話し合うとよい。 |
| ④宗教形式 | 故人の信仰や遺族の意向に基づき、仏式、神式、キリスト教式、あるいは無宗教形式かを決定する。菩提寺がある場合は、まずそのお寺に連絡を取る。 |
| ⑤葬儀プランの内容 | 祭壇の種類、棺、遺影写真、骨壷などを選ぶ。葬儀社が提示するプランに含まれるもの、オプションで追加が必要なものを確認して明確にする。 |
| ⑥遺影写真の選定 | 故人らしさが最も伝わる、ピントの合った写真を選ぶ。スナップ写真からでもプロが綺麗に加工してくれるので、笑顔で写っているものが好まれる。 |
| ⑦料理(飲食) | 通夜ぶるまいや精進落としの料理の種類と数量を決める。参列者の人数を基に概算で注文するが、家族葬では省略したり、簡単な仕出し弁当にしたりするケースも増えている。 |
| ⑧返礼品 | 香典をいただいた方に渡す「香典返し」や、参列者全員に渡す「会葬御礼品」を選ぶ。香典を辞退する場合は、会葬御礼品のみ準備する。 |
| ⑨供花・供物の手配 | 祭壇に飾る供花などを手配する。親族や会社関係から供花をいただく可能性がある場合は、その取りまとめをどうするかも葬儀社と相談しておくとスムーズ。 |
| ⑩費用の概算と支払方法 | ここまで決めた内容に基づき、葬儀費用の概算見積もりを出してもらう。支払い方法(現金、カード、ローンなど)や支払い時期もこの時点で確認しておく。 |
【親族・関係者への連絡】誰に、いつ、どう伝える?文例付きで解説
葬儀の準備と並行して、関係者への連絡を進めます。誰に、どのタイミングで、何を伝えるかが非常に重要です。
連絡する範囲とタイミング
連絡する相手は、以下の2つのグループに分けて考えると整理しやすくなります。
すぐに連絡する人(逝去後すぐ)
- 対象:3親等以内の近親者(祖父母、両親、子、孫、兄弟姉妹、おじおば、甥姪など)、菩提寺。特に同居していない家族には真っ先に知らせる。
- 伝える内容:まずは逝去の事実のみを簡潔に伝える。葬儀の日程は未定であることも併せて伝える。
日程が決まってから連絡する人
- 対象:家族葬に参列をお願いする親族やごく親しい友人、故人の勤務先、菩提寺など。
- 伝える内容:逝去の事実に加え、確定した通夜・告別式の日時と場所を伝える。

吉川美津子
そのまま使える連絡文例
電話で伝えるのが最も丁寧ですが、近年はメールやLINEで連絡することも失礼にはあたりません。以下の文例を状況に合わせてご活用ください。
文例①:家族葬への参列をお願いする場合
件名:【訃報】〇〇 〇〇(故人名)逝去のお知らせ
〇〇 〇〇(故人名)が かねてより病気療養中のところ 令和〇年〇月〇日に永眠いたしました ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
なお 葬儀は故人の遺志により 近親者のみにて家族葬として執り行います
【通夜】令和〇年〇月〇日(〇)午後〇時より 【葬儀・告別式】令和〇年〇月〇日(〇)午前〇時より 【場所】〇〇斎場(住所:〇〇県〇〇市〜) 【喪主】〇〇 〇〇(続柄:妻)
文例②:訃報のみを伝え、参列・香典を辞退する場合
件名:【訃報】〇〇 〇〇(故人名)逝去のお知らせ
父 〇〇 〇〇が 令和〇年〇月〇日に永眠いたしました
誠に勝手ながら 故人の遺志により 葬儀は近親者のみにて執り行うことといたしました
なお ご会葬 ご香典 ご供花 ご供物の儀は固くご辞退申し上げます
生前のご厚誼に深く感謝申し上げますとともに 皆様には何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます
ステップ2: 通夜・葬儀・告別式の流れ(2〜3日目)
準備を終え、いよいよ故人様をお送りする儀式に臨みます。
家族葬の通夜・告別式は、参列者が少ないだけで基本的な流れは一般葬と大きく変わりません。しかし、近親者のみだからこそ生まれる、温かく心安らかな時間でもあります。

葬儀・告別式の流れと家族葬ならではの進行
葬儀・告別式は、故人を送り出し、別れを告げる中心的な儀式です。一般的には宗教儀礼に則って進められますが、家族葬では比較的自由な演出を取り入れやすいという特徴があります。
基本的な葬儀・告別式の流れ(仏式の場合)
- 参列者着席
- 僧侶入場・開式
- 読経
- 焼香(喪主→遺族→親族→参列者 の順)
- 僧侶退場
- 弔電の奉読
- お別れの儀(棺に花などを入れる)
- 喪主挨拶
- 出棺
上記の流れはあくまで基本です。
「思い出のスピーチ」を
参列者が一人ひとり、故人との思い出を語り合う時間を設けることがあります。
故人の人柄が偲ばれるエピソードが語られ、温かい笑いや涙に包まれる、家族葬ならではの感動的な時間となります。
故人が好きだった音楽を流す
開式前や出棺の際に、故人が生前愛した音楽をBGMとして流す演出も人気です。厳かな雰囲気だけでなく、故人らしい空間を作り出すことができます。
思い出の品を飾る
祭壇の周りに、故人が大切にしていた趣味の道具や、家族旅行の写真、愛用の品々を飾ることで、参列者は故人の生涯をより深く偲ぶことができます。
このように、家族葬の告別式は「儀式を執り行う」という側面だけでなく、「残された家族が、故人との最後の時間を心ゆくまで過ごす」という大切な意味を持っています。
どうすれば故人らしいお見送りができるか、葬儀社の担当者と相談してみるとよいでしょう。

吉川美津子
家族葬の注意点
家族葬の注意点は以下の3つです。事前に把握して円滑に葬儀を進行させましょう。

葬儀に呼ばない近親者以外の関係者にも配慮する
家族葬では葬儀に呼ばない関係者にも配慮する必要があります。
葬儀に呼ばなかった方々が「一目でも姿を見たかった」「ちゃんと見送りたかったのに何で知らせてくれなかったのか」と不満を抱く可能性があるためです。できるだけ葬儀を行う前に訃報連絡をし、家族葬であることを伝えるのが誠実でしょう。
伝え忘れた場合は故人が亡くなった事実とともに、故人の遺志により近親者のみで家族葬を執り行ったことと、事前の連絡ができなかったことを伝え、お詫びを添えます。
連絡の後は自宅へ弔問に訪れたいという申し出がある可能性も想定し、対応を家族で話し合っておきます。
香典を辞退する際は事前に伝えておく
家族葬では香典を辞退するケースもあります。その場合は、訃報連絡の際に必ずその旨を明確に伝えます。
曖昧な伝え方をすると、参列者が香典を持参すべきか迷い、かえって気を遣わせてしまうでしょう。
それでも香典を持参された方がいた場合は無理に断らず、一度は辞退の意を伝えた上で、有り難く頂戴するのが丁寧な対応といえます。その際は、後日に香典返しを送るのも忘れないようにします。
服装は一般の葬儀と同様
家族葬は近親者だけの葬儀ではありますが、親しい間柄であっても故人への敬意を示すため、服装のマナーは従来の葬儀形式(一般葬)と変わりません。基本は準喪服を着用します。
男性は光沢のないブラックスーツに黒のネクタイ、黒の靴下、黒の革靴を身につけます。女性は光沢や透け感のない黒のアンサンブルやワンピースを選びましょう。アクセサリーは一連の真珠のネックレス程度に留めるのがマナーとされています。
平服の場合でも普段着という意味ではないため注意が必要です。平服は「略喪服」を指すため、男性はダークスーツ、女性は地味な色のワンピースやスーツを着用します。
まとめ
家族葬は、家族、親族、親しい友人など、故人とごく近しい人たちで、訃報の範囲を限定したした中で執り行う葬儀です。
家族葬の流れは、通常と同じく、逝去、搬送・安置、葬儀社との打ち合わせ、納棺、通夜・通夜振舞い、告別式、火葬、繰り上げ初七日法要、精進落としです。この中で家族の意向から省略されるものもあります。
家族葬をトラブルなく執り行うためには、事前の心積もりとして、訃報連絡の限定と周りの同意、了承などを得ておくことです。
それらを念頭に入れて、後悔のない家族葬を執り行いましょう。
花籠をお届け致します。
こちらのサービスは、佐川ヒューモニー株式会社が運営する【VERY CARD】より
提供しております。
葬儀の費用を抑えるためのポイント
「葬儀にかかる費用」や「納得の行く葬儀ができるか」は、どの葬儀社に依頼するかで大きく異なることがあります。
そのとき大事なのは、複数社に見積もり依頼して内容を「比較検討」することです。
「葬儀の費用は高額だと聞いたことがあるので、なるべく費用を抑えたい..」
「相見積もりを取りたいけど、自分で直接複数の葬儀社に問い合わせるのは面倒..」
「初めて葬儀の喪主を務めることになったが、どの葬儀社に依頼したらいいのか分からない..」
そのような方には当サイト「安心葬儀」で、簡単に無料で比較見積もりが可能ですので、ぜひご利用ください。
関連記事
安心葬儀とは?相見積もりを利用するメリット、利用の流れについて
依頼する葬儀社を決めるのは、逝去後数時間以内が大半と言われております。時間が無い中で決定する必要があるにも関わらず、葬儀には十数万円〜数百万円のまとまった費用がかかる上、葬儀の品質は葬儀社によっ...
続きを読む
安心葬儀 ご利用の流れ
-
ステップ1
お客様センターまでお電話ください
安心葬儀お客様センター0120-99-1835 までお電話ください。相談員がお客様から希望する葬儀内容、ご要望等をお伺いいたします。24時間365日対応・通話無料です。
-
ステップ2
ご希望の葬儀内容に合った葬儀社をご紹介
お客様からお伺いしたご希望を元に、条件に合った葬儀社をご紹介いたします(最大3社)。
もし急ぎで病院・警察からの移動を求められている場合は、すぐにお伺いして指定場所まで搬送することも可能です。※葬儀を行う地域や条件によっては複数社紹介が難しい場合もございます。
-
ステップ3
葬儀社との打合せ/葬儀日程や内容の確定
葬儀社と葬儀について具体的な内容を話していきます。内容面、費用面など比較検討の上、条件に合う葬儀社が見つかりましたらお申し込みください。
※万が一ご紹介した葬儀社が合わない場合、他の葬儀社のご紹介も可能ですので遠慮なくお申し付けください
\ 最安9.9万円から葬儀社をご提案可能 /
葬儀のご相談はこちら
\ 安心葬儀は最安9.9万円から葬儀社をご提案可能。デジタルギフト券最大1万円分プレゼント /
- 急いで葬儀社を手配したい
- 病院からの搬送を急ぎで依頼したい
- 葬儀の費用相場を知りたい
- 葬儀費用の複数社見積もりを取りたい
依頼・見積り通話
無料0120-99-1835安心葬儀お客様センター24時間/365日対応※利用規約に同意の上お電話ください。
安心葬儀おすすめプラン
安心葬儀が全国7000社から厳選した葬儀社のおすすめプランをご紹介します。お近くの式場でご予算に沿う葬儀ができるようご相談承りますのでお気軽にお問合せください。
\ 最安9.9万円から葬儀社をご提案可能 /
葬儀のご相談はこちら
\ 安心葬儀は最安9.9万円から葬儀社をご提案可能。デジタルギフト券最大1万円分プレゼント /
依頼・見積り通話
無料0120-99-1835安心葬儀お客様センター24時間/365日対応※利用規約に同意の上お電話ください。






家族葬の流れも一般的な葬儀の流れと大きく違いはありません。安置の部分だけは家族葬も一般葬も同じです。どこで安置をするか、面会の可否によって安置場所の料金が異なってきます。臨終から火葬までの一連の流れの中で儀式の部分だけが「家族葬」になるわけです。