家族葬の費用相場はいくら?費用を抑えるポイントも解説
本記事のポイント
- 家族葬の費用相場は安心葬儀調査によるとおよそ91万円
※約20人が参列した場合 - 一般葬と比較するとおよそ40万円も費用を抑えることができる
→その分、参列者が少ない家族葬は香典が少ない傾向にある - 通夜や会食を省略することでさらに費用を抑えることも可能
「家族葬の費用は、結局いくらかかるのだろう?」 「10人で執り行う場合と、30人の場合では、どれくらい金額が変わるんだろう?」
家族葬を検討する際、多くの方がこのように「人数によって変わる費用」について、漠然とした不安を感じています。
本記事では家族葬の費用相場から、費用内訳やケースごとの費用相場もお伝えします。
また、「高い」と感じた方に向けて、家族葬の費用を抑えるポイントについても解説しますので参考にしてみてください。
家族葬の費用相場

安心葬儀が行った調査によると家族葬の費用相場は、参列者が約20人の場合で約91万円※という結果になりました。※2023年調査 葬儀に関するアンケート
家族葬は参列者が主に近親者のみなことから、参列者へのおもてなしにかかる飲食費用を抑えやすい傾向にあります。また、返礼品の費用も参列者の数に影響されるため、一般的な葬儀より費用を抑えることができるでしょう。
ただ、一般的な葬儀と同様、家族葬も慣習や地域性などにより費用が変動するため、前述した金額はあくまで参考費用となります。
このほか、宗教儀礼を行う場合は宗教者への御礼金なども発生します。
家族葬の費用シミュレーション
家族葬の費用は、主に「参列者の人数」と「通夜・告別式を行うかどうか」で大きく変動します。以下の費用に宗教者へのお礼金が加算されます。
① 通夜・告別式を行う場合(二日葬)
| 項目 | 費用目安 | 備考・内訳例 |
| 葬儀一式費用(固定費) | 50~70万円 | 祭壇、棺、人件費、会場費(2日分)など |
| 飲食接待費(変動費) | 15~20万円 | 通夜振る舞い、精進落とし、返礼品など |
| 合計目安 | 60~90万円 |
② 告別式のみ行う場合(一日葬)
| 項目 | 費用目安 | 備考・内訳例 |
| 葬儀一式費用(固定費) | 40~60万円 | 祭壇、棺、人件費、会場費(1日分)など |
| 飲食接待費(変動費) | 8~12万円 | 精進落とし、返礼品など |
| 合計目安 | 40~70万円 |
※上記は目安の金額となります。地域や内容によって異なります。(15人前後の参列を想定)
家族葬の費用を構成する3つの要素と内訳
先ほどのシミュレーションで、費用が「固定費」と「変動費」に分かれていたことにお気づきでしょうか。
家族葬の費用を正しく理解するには、この構造を知ることが不可欠です。費用は、大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。

1. 葬儀一式費用(人数に左右されにくい固定費)
これは、葬儀そのものを執り行うための基本料金です。参列者の人数に関わらず、ほぼ一定の費用がかかります。
主な内訳
- 斎場使用料: 式を行う会場の費用
- 祭壇・棺・骨壺など: 葬儀に必要な物品
- ご遺体の搬送・安置: 病院から安置場所、式場への搬送とご遺体を安置する費用
- 運営スタッフの人件費: 司会進行や案内などを行うスタッフの費用
- 火葬費用: 火葬場でかかる費用
2. 飲食接待費(人数で大きく変わる変動費)
これは参列者をおもてなしするための費用で、人数に比例して大きく変動します。費用の見積もりでズレが生じやすいのは、主にこの部分です。
主な内訳
- 通夜振る舞い:通夜後に参列者に振る舞う食事(1人あたり3,000円~5,000円が目安)
- 精進落とし:火葬後に振る舞う食事(1人あたり5,000円~8,000円が目安)
- 返礼品:会葬御礼品や香典返し(1人あたり23,000円~5,000円が目安)
3. 宗教者へのお礼(状況によって変動する費用)
僧侶など宗教者を招いて読経を依頼する場合に必要となる費用です。一般的に「お布施」と呼ばれます。これは葬儀社に支払うものではなく、直接宗教者にお渡しします。
主な内訳
- お布施:通夜や葬儀・告別式での出仕(読経)に対するお礼(2日間で10万円~50万円)、戒名に対するお礼(5万円~50万円)
- 御車代・御膳料: 斎場までの交通費や、会食を辞退された場合の食事代(それぞれ5,000円~1万円が目安)
※参照:平成 30 年特定サービス産業実態調査報告書-経済産業省
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家族葬と一般葬で最も異なる点は、参列者の規模でしょう。

家族葬は遺族や親族、親しい友人など限られた近親者のみで行われるのが一般的です。
対して一般葬は遺族との続柄を問わず、多くの参列者を呼んで大規模に執り行う葬儀を指します。参列者が多い分、広い斎場を借りたり祭壇を大きくしたりするほか、多くの料理や返礼品を用意する必要があるため費用がかさみやすくなります。
そのため家族葬と一般葬の費用相場を比較すると、およそ40万円近くの差があることが分かりました。(※)
| 家族葬の費用相場 | 91万3119円 |
| 一般葬の費用相場 | 131万8283円 |
一方で家族葬は参列者が少ない分、いただける香典も少ない傾向にあります。
そのため一般葬の場合は、多くの香典から葬儀費用がまかなえることもありますが、家族葬では期待できないでしょう。
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費用を抑えるための5つのポイント
費用の構造を理解した上で、さらに費用を賢く抑えるための具体的なポイントを5つご紹介します。無理にすべてを行う必要はありません。
ご家族の想いと予算のバランスを考えながら、取り入れられるものをご検討ください。

ポイント1:通夜を行わず「一日葬」にする
最も効果的な費用削減方法の一つが、通夜を省略し、告別式から火葬までを1日で行う「一日葬」です。
先ほどのシミュレーションでもご覧いただいた通り、通夜を行わないことで以下の費用が削減できます。
- 会場使用料(1日分)
- 通夜振る舞いの飲食費
- 通夜に関わるスタッフの人件費
これにより、総額で10万円〜20万円程度の費用を抑えることが可能です。また、ご遺族や遠方からの参列者の身体的な負担が軽減されるというメリットもあります。

吉川美津子
ポイント2:複数の葬儀社から見積もりを取る
「葬儀一式費用」は葬儀社によって内容も価格も異なります。同じ「家族葬プラン」という名前でも、祭壇のグレードや含まれるサービスが違うため、単純な価格比較は危険です。
費用を重視するなら、必ず複数の葬儀社から同条件(人数、儀式の有無など)で見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。これにより、ご自身の希望に合った、最もコストパフォーマンスの高い葬儀社を見つけることができます。

吉川美津子
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ポイント3:会食の内容を見直す・省略する
飲食接待費は人数に比例するため、ここの見直しは費用削減に直結します。
- 通夜振る舞いを大皿料理から軽食や寿司桶にする
- 精進落としを仕出し弁当にする
- ごく近しい親族のみの場合は、会食自体を省略し、持ち帰りの折詰弁当をお渡しする
上記のような工夫で、全体の費用を抑えることができます。
ポイント4:プランを見直す
費用をできるだけ抑えるには、葬儀社が提示した見積もりをよく確認しましょう。不要なオプションやサービスがあるかもしれません。
例えば会食の料理や返礼品の内容を見直したり、祭壇の種類を変更するなど工夫次第では多くの費用負担を軽減できることもあるでしょう。
ポイント5:会葬御礼品を省略する
家族や親しい親族で葬儀を行う際は、会葬御礼品を省略する場合もあります。
会葬御礼品では香典に対してではなく、参列への感謝を意味する品を準備します。1人当たり千円程度が相場になるため、参列者が10人の場合は1万円程度の負担削減につながるでしょう。
ただし香典返しは香典に対するお礼のため、省略せずに準備するのが礼儀です。
家族葬の費用に関する注意点
最後に家族葬の費用に着目した際の注意点を2つ説明します。以下を踏まえて、適切な予算やプランを決めていきましょう。
香典で葬儀費用はまかないにくい
一般的な葬儀では、葬儀費用を香典でまかなうケースもみられます。
しかし家族葬は参列者が少ないことから受け取る香典の数も少なく、さらに香典返しを考慮すると手元に残るお金はそう多くないでしょう。
そのため香典で葬儀費用をまかなうのは難しいとされています。
定額プランのデメリットを把握する
葬儀の定額プランとは葬儀に必要なサービスをセットにして、一定の料金で提供するプランのことです。
あらかじめ葬儀に必要なことがパッケージされているため、内容に迷わなくて済むのが大きなメリットです。一方でトラブルを回避するためにも、デメリットも併せて知っておく必要があります。
定額プランのデメリットには、プラン内容に課せられている条件や制限に、注意が必要な点が挙げられます。葬儀社のなかには参列者の人数に制約があったり、会食費用や返礼品がプラン内に含まれていない場合もみられるためです。
反対に不要なサービスが含まれているケースもあるため、契約前に必ず見積もりを確認して不明点は葬儀社に問い合わせるようにしましょう。
まとめ
本記事では、多くの方が不安に感じる家族葬の費用について、「人数」と「儀式内容」という2つの軸で具体的なシミュレーションを行いながら解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返ります。
- 家族葬の費用は「葬儀一式費用(固定費)」+「飲食接待費(変動費)」で決まる。
- 費用を大きく左右するのは「参列者の人数」と「通夜の有無」。
漠然と「高い」「安い」と考えるのではなく、まずはご自身が「何人で、どのようなお見送りをしたいか」を明確にすることが、後悔のない家族葬を行うための第一歩です。
この記事で示したシミュレーションが、あなたの不安を解消し、納得のいく葬儀社選びと予算計画を立てるための一助となれば幸いです。
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