自宅葬の流れとは?メリット・デメリット、費用相場を解説
本記事の結論
- 自宅葬では葬儀スタッフだけでなく遺族も準備や片づけなどの役割を担う
- 家具移動や清掃など肉体的負担が大きい
- 読経や焼香の煙や匂いで苦情が来ないよう、近隣住民にも配慮する必要がある
- メリットには、式場利用費がかからない点や、故人が住み慣れた家から見送れるなどが挙げられる
ひと昔前までは一般的だった自宅での葬儀ですが、現在は葬祭ホールが主流となり、「自宅葬の流れが分からない」「何から準備すればいいの?」と戸惑う遺族の方も少なくありません。
しかし、故人が過ごした家で見送る最後の時間は、何にも代えがたいものです。
この記事では、そんな「自宅から送り出したい」という想いを叶えるために、自宅で行う葬儀の流れやメリット・デメリット、費用相場について分かりやすく解説してまいります。
自宅葬とは
まず自宅葬とは、どのようなお葬式のことを言うのか確認しておきましょう。

自宅葬とは
自宅葬とは、簡単な言い方をしますと自分の家で行うお葬式のことを言います。自宅葬が出来る条件には、たとえば下記が挙げられます。
- 棺の出入りが出来る構造であること
- 祭壇設置に必要なスペースや想定している参列者数に見合った間取りであること
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自宅葬と葬祭ホールで行う場合との主な違い
自宅で葬儀を行う場合と、葬祭ホールで葬儀を行う場合の違いは主に次の点です。
| 自宅葬 | 葬祭ホールでの葬儀 | |
|---|---|---|
| 式場利用費 | かからない | かかる |
| 家族の負担 | 場合により大きい | 少ない |
| 葬儀場としての設備 | 整っていない | 整っている |
上記の中で家族の負担とはたとえば、自宅の一室を式場として使用するので普段使用している収納家具やソファーなどを移動しなければいけない場合があります。
祭壇を飾ったり、お坊さんが読経をしたり、焼香台などを置いたりするスペースを確保するために収納家具やソファーなどを移動するのです。
その他、近隣住民の方々への気遣いという意味での負担も大きくなります。
自宅葬の流れ
ここでは自宅葬がどのように進んでいくのか、流れを紹介いたします。地域や宗教宗派によって自宅葬の流れは変わってきますが、仏式で行う場合の一例として見ていただければと思います。

自宅葬の流れ
ご臨終から葬儀社打ち合わせ
1.ご臨終
医師による死亡確認を受け、死亡診断書を医師から受け取ります。
2.葬儀社への連絡
3.故人の搬送
病院で亡くなった場合、葬儀社の寝台車(遺体搬送車両)で自宅に故人を搬送します。
4.自宅にて故人の安置
基本的には北枕で布団に故人を寝かせます。このとき葬儀社がドライアイスの処置も行います。
5.枕飾りの設置
故人の枕元に線香の支度を整え、宗派により一膳飯や団子の用意もします。
6.葬儀社との打ち合わせ
日程、喪主、寺院関係、祭壇、棺、料理、返礼品、供物などについて決めていきます。
7.納棺
故人に旅支度を整え(浄土真宗など一部宗派は除く)、棺に納めます。
通夜式当日
8.祭壇等設営
葬儀社が祭壇など葬儀に必要な設営や飾り付けを行います。一般参列者がいる場合には自宅周りに照明器具の設置も行われます。必要に応じて庭などに受付や会食場用としてテントも設営します。
9.通夜式
お坊さんに読経をしていただき、参列者は焼香を行います。
10.通夜ぶるまい
飲食の席です。
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葬儀・告別式当日
11.葬儀・告別式
お坊さんに読経していただき、参列者は焼香を行います。お坊さんが退席されたあとは、故人との最後のお別れを行う時間が設けられます。
12.出棺
自宅前に霊柩車・寝台車が配車され、棺を乗せて火葬場へと出発します。霊柩車・寝台車のあとには、遺族や親族が乗った車両も続いていきます。出棺後、葬儀社は祭壇等の撤去、片づけを行います。
13.火葬・お骨上げ
火葬場で故人を火葬します。火葬は1時間~1時間半程度の時間がかかります。火葬のことを「荼毘(だび)にふす」とも言います。お骨上げは、家族や親族で遺骨を骨壺に納めることです。
14.精進落し
精進落しは地域によって「忌中(きちゅう)払い」とも言われる飲食の席です。元の生活に戻るための節目に行う食事という意味合いがあります。
15.後飾り段への遺骨安置
自宅に設置された後飾り段に遺骨を安置します。
以上が自宅葬の流れです。
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自宅葬を行うメリット
お葬式を自宅で行うからこそ得られるメリットがいくつかあります。下記が自宅葬の主なメリットです。

時間を気にせず、葬儀を行うことが出来る
葬儀を自分の家で行うわけですから、時間的自由があります。葬祭ホールや寺院などでは、時間的制約が設けられていることが一般的です。
たとえば葬祭ホールであれば、18時からの通夜を希望していても、運営上の都合で19時からしか通夜が出来ない場合があります。
故人が住み慣れた家から送り出すことができる
「我が家で最期を迎えたい」や「自分の家から送り出してあげたい」という気持ちは多くの方が持っているものであり、自宅葬はその希望を叶えることが出来ます。
式場利用費がかからない
自分の家ですから葬祭ホールや寺院で葬儀を行う場合と異なり、式場利用費がかからないという点もメリットです。その分、故人のための飾り付けや、飲食接待費に充てることも可能です。
近隣の高齢者が参列しやすい
一般参列者をお呼びする葬儀を自宅で行う場合、近隣の高齢者が参列しやすいということもメリットに挙げられます。
高齢者にとって何かしらの交通手段を利用して、葬儀会場まで足を運ぶことは人によって大きな負担ですが、近所で行われる自宅葬ではこの負担が軽くなります。
自宅葬を行うデメリット
自宅葬は故人と時間を過ごせるという大きなメリットがありますが、その一方で、遺族や親族には葬祭ホールを利用する場合よりも大きな負担と、いくつかのデメリットが生じます。

遺族が行う準備や片付けの負担が大きい

自宅葬では、式場スタッフに任せられる部分が減るため、遺族自身が多くの肉体的・精神的負担を負わなくてはなりません。
まず準備では祭壇スペース確保のための家具移動、電気容量の手配、備品の搬入場所の確保などが必要です。
葬儀当日には、僧侶や参列者の控室の準備、トイレや設備の清掃管理、参列者への細やかな対応が求められます。
葬儀が終わり葬儀社が祭壇を撤去した後も、自宅内の清掃や家具を元の場所に戻す作業は一般的には遺族が行う必要があります。
近隣住民への配慮や駐車場の手配が難しい
葬儀が自宅で行われるため、どうしても近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性が高くなります。
とくに読経の音、焼香の煙や匂い、参列者の話し声などは漏れやすいため配慮が必要です。
参列者が多い場合、自宅周辺に駐車場を確保できず、近隣で迷惑駐車が発生する可能性も考えられます。事前に近隣住民や自治会への丁寧な挨拶と交渉が不可欠です。
プライベートな部分を参列者に見られる可能性がある
自宅を式場として開放するため、親族以外の一般参列者にもリビングや玄関、トイレといった家の内部を見られることになります。
故人と親しかった人とはいえ、プライバシーが守られにくいという点はデメリットといえるでしょう。
天候の影響を受けやすく、対応が難しい
葬儀斎場のように設備が整っていないため、悪天候時の対応が困難になります。
雨や雪の場合、テント設営が必要になりますが、自宅の庭やスペースによってはテントを張ることができない可能性があります。
また、夏場はドライアイスの管理が難しく冬場は暖房設備が不十分になるなど、故人の安置にも注意が必要です。
自宅葬を行うには、どこに依頼するか
自宅で葬儀を行うことを希望する場合、どこに依頼したら良いのでしょうか。
葬儀社に依頼する
自宅葬で行いたい場合、基本的には葬儀社に依頼することになります。病院で亡くなった故人のお迎えを葬儀社に依頼する時点で、自宅葬希望であることを伝えておくと、その後の流れがスムーズです。
葬儀社の選定方法
満足の出来る自宅葬を行うには、良い葬儀社に依頼することが重要です。可能な限り複数の葬儀社に相談を行い、比較検討をしたうえで依頼先の決定をした方が良いでしょう。
しかし、実際に大切な方を亡くしてから複数の葬儀社に相談を行うのは時間的に難しいので、出来れば生前のうちに事前相談を行っておくと、いざというときに安心です。
ここでは良い葬儀社を選ぶ際のポイントをお伝えしておきます。
葬儀社の対応
葬儀社の対応としては主に次の点について要チェックです。
- 分かりやすいパンフレットを用意している
- 質問の回答が丁寧
- 契約締結を焦らせない
- 専門用語を乱発しないで説明が解りやすい
- 身だしなみ、礼儀作法が美しい
葬儀社の実績
前述のとおり葬祭ホールでの葬儀が主流になっている現状であり、なかには自宅葬の経験に乏しい葬儀社もありますので、自宅葬の実績や経験について確認をすることも大事です。
葬儀の費用
葬儀の費用に関することでは次の点について要チェックです。
- 支払日に余裕がある(葬儀後1週間~10日間を支払期限としている葬儀社が一般的)
- 費用の説明が細やか
- 追加される可能性がある費用項目についても説明がある
- 今後の生活にも配慮をしてくれる
葬儀社の立地
葬儀後のアフターサービスや法事など、葬儀社とは長いお付き合いとなる可能性が高いので、出来るだけ自宅近隣の葬儀社を利用した方が便利でしょう。
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自宅葬の費用相場と内訳
自宅葬の大きなメリットとして式場利用料がかからないことですが、葬儀全体の費用が大きく抑えられるかどうかは、プランや規模によって異なります。費用が抑えられるというイメージだけで準備を始めると、想定外の出費が発生することもあるため、相場と内訳を理解しておくことが重要です。
自宅葬にかかる費用の相場は、葬儀社に依頼する場合だと、全体で約40万円弱から100万円前後が目安となります。家族葬などの小規模な形式であれば40万円程度に抑えることも可能ですが、一般葬に近い規模や、祭壇にこだわる場合は150万円を超えることも珍しくありません。
主な内訳は以下になります。

式場費がかからない分、葬儀全体の費用はホールの葬儀より低くなる傾向がありますが、祭壇の設置や備品のレンタル、特に飲食費や返礼品は人数分かかるため、費用が極端に安くなるわけではないことは念頭に置いておきましょう。
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自宅葬を行う上でのマナーや注意点
自宅で葬儀を行う場合には、次のようなマナーや注意点があります。特に近隣住民の方々への配慮は、今後のお付き合いにも影響しますので充分に行っておきたいところです。
参列者が多い場合は駐車場の用意が出来るか確認する
車で来られる方が想定されるのであれば、駐車場の確保もしておく必要があります。場合によっては、近隣の地主さんや商業施設など、駐車場を一時的に貸してくださるところと交渉を行うこともあります。
近隣住民への配慮をする
特に一般参列者が来られるような自宅葬の場合、近隣住民の方々に色々と迷惑がかかってしまうこともあります。
線香や焼香の匂い、木魚やリンなどの鳴り物の音、霊柩車や参列者による車両、普段と異なる人の流れなど近隣の方々には様々な影響が考えられます。葬儀前、葬儀後には近隣住民の方々にご挨拶を行うことをおすすめいたします。
出棺後の留守番を決めておく
自宅葬の流れのところでも少し触れましたが、出棺後に葬儀社は祭壇などの撤去、片づけを行います。撤去や片づけを行う際、自宅の扉や窓は開けていることになります。
したがいまして家の者が誰もいないというわけにはいきませんので、出棺してから火葬が終わって自宅に遺族が戻ってくるまでの間、誰かが留守番をしておく必要があります。
電気容量の確認を行う
自宅葬では照明器具など普段の生活以上の電気を使用します。そのため、電力会社と契約している電気容量を超えてしまう場合があります。
特に通夜式中に電気容量を超えてしまい、ブレーカーが落ちて真っ暗になってしまうなどということは避けたいところです。
電力会社に連絡をすれば、一時的に電気容量を上げてもらうことが出来ますので忘れずに手配をしておく必要があります。
最後に
自宅でお葬式を行う場合には、「大切な人を自宅からお見送りすることができる」など、自宅だからこそのメリットがあります。一方、葬祭ホールで行う葬儀とは異なり、自宅だからこそ配慮しなければならない点もあります。
事前に近隣住民への挨拶などの対応を忘れず、事前準備を行った上で当日を迎えましょう。
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