遺影加工とは?写真を修正できる?
葬儀を行うにあたって、祭壇に飾られる遺影は欠かせない重要な存在です。
祭壇の設置されている式場に足を踏み入れる際には、ほとんどの方がまず遺影を見ることになります。そのうえ、葬儀後も後々まで残ることになりますので、出来る限り良い遺影を作成したいところです。
そこで今回は、写真の加工など遺影の作成に関してお伝えしてまいります。
遺影加工とは?
遺影加工とは、写真の画像データをパソコンなどの画像編集ソフトを使用して遺影を加工・作成することをいいます。
画像編集ソフトでは、基本的作業として色合いや明るさの調整、故人以外に写っている人物の消去、背景の消去や変更が行われます。
そのほか、遺族の希望によって衣服の着せ替え、視線の補正、化粧の付加や調整なども行われることがあります。
従前はプリントされたスナップ写真を遺族から葬儀社が預かり、スキャナで取り込んだ画像データを元に遺影加工されることが一般的でした。
昨今では、デジタルカメラで撮影した画像をデータとして葬儀社が受け取り、遺影の作成が行われるケースが増えています。
遺影加工は葬儀社が自社内で行うこともあれば、葬儀社が遺影作成業者に委託することもあります。
遺影写真の加工の流れ
次に遺影写真の加工について主な流れを紹介いたします。
- スナップ写真の場合は、スキャナで取り込み画像データ化を行います。
- 遺影の縦横のサイズに併せて故人を中心に構成するため、遺影に使用する部分を決めます。
- 遺影に使用しない不要な部分はカットします。
- 故人の輪郭に沿って背景を消去し、背景に適したもの(水色やピンクの無地、花畑や空の画像など)に差し替えます。
- 集合写真など他の人物も一緒に写っている場合には、故人以外の人物は消去します。
- 故人以外の人物を消去することによって、故人の顔や身体が部分的に欠けてしまった箇所については、合成するなどして補完を行います。物などで身体が部分的に隠れてしまっている場合も同様の修正を行います。
- 故人の着衣が遺影に適さないと考えられる場合には遺族と相談のうえ、スーツや着物などに着せ替え(合成)を行います。
- 顔に残っているシミや傷跡を消します(遺族の希望があればシワを消すこともあります)。
- 視線が正面を向いていない場合には、黒目の位置を修正して視線を補正します。
- 特に肌、唇、目は個別に色合い、明るさの調整を行います。
- 全体のバランスを見て色合い、コントラスト、彩度、明るさを整えて仕上げます。
以上が遺影修正の主な流れです。
そのほか、最近では白黒写真をカラー化したり、正面を向いていない数枚の写真から正面を向いている遺影を作り出すなどの修正が行われることもあります。
遺影写真のサイズ
遺影写真には、色々なサイズがあります。 葬儀のときに祭壇に飾る遺影として多く使用されているのは、四切(254 × 305 mm)と呼ばれるサイズです。
祭壇が大きいときや会場が広い場合においては、四切よりも大きいA2(420×594 mm)サイズやA1(594×841mm)サイズの遺影を用いるケースも見られます。
ただし、A2やA1など大きいサイズで遺影を作成しても、自宅に持ち帰るのは四切サイズの遺影のみとすることが一般的です。
そのほか祭壇用とは別に、焼香台に置くためや、後日仏壇で使用するためにキャビネット(120×168mm)サイズや手札(90×128mm)サイズなど小さな遺影が作成されることもあります。
なお、葬儀社によっては四切や手札など同じ呼称を用いていても、実寸は若干異なることがあります。
遺影加工してもらうにはどうすれば良い?
もっとも多い状況は、実際に御不幸が発生し、葬儀社スタッフと日程や葬儀内容などの打ち合わせをする際に遺影の作成や加工を依頼するケースです。
遺影写真の作成は、葬儀社の提供しているプランやセットの中に組み込まれていることがほとんどです。
葬儀社との打ち合わせの中で、通常はスタッフから遺影に関する説明があり、故人の写っているスナップ写真か画像データを預かりたい旨の申し出があります。
多くの家庭では、スタッフの説明を受けてから写真や画像データ探し始めることが多いのですが、余命宣告を受けた場合など、あらかじめ遺影用の写真や画像データを準備しておくと、スムーズに事が進みます。
また、最近は生前のうちに自分の遺影の撮影および、作成をしておく方もいます。その場合、七五三や成人式の写真撮影を取り扱っているような普通の写真館やカメラスタジオでも遺影作成を依頼することができます。
また、葬儀社が催す式場見学会や生前相談会などで遺影作成のイベントコーナーが設けられていることもあり、このような機会を利用する方も見られます。
そのほか、インターネット上で遺影作成を取り扱っている業者もあり、画像データを送信し、加工された遺影を画像データとして受け取ったり、宅配便で受け取ったりする方法も選択肢のひとつです。
以下の記事でも遺影写真のサイズや選び方について取り上げていますのでぜひご覧ください。
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遺影作成用のアプリ
遺影は葬儀社や写真館などに依頼するのはなく、自分自身で作成するという手段もあります。
遊び目的、冗談で遺影作成ができるアプリはありますが、葬儀で使えるような遺影を作成するために特化したアプリは、2019年12月時点において提供されていないようです。
一般的な画像編集のアプリを使用すれば、プロレベルで作成することは困難ですが、操作方法を習得すれば遺影を加工した写真を作成することは可能です。
画像の切り抜きや色合いの調整など、簡単な作業だけで済むのであれば、スマートフォンやタブレット端末に最初からインストールされている画像の編集機能だけでも、充分作成できるでしょう。
また、アプリではありませんが、パソコンでは画像加工のフリーソフトでも作成自体は可能です。
最後に
今回は写真の加工など、遺影の作成に関してお伝えしてまいりました。
いざという時に遺影用の良い写真が見つかずに困ってしまうというのは、葬儀の打ち合わせの場で、しばしば見られる光景です。
画像加工にも限界がありますので、元の写真が良くないと遺影もそれなりの出来栄えとなってしまいます。
可能な限り写真は、前もって準備しておくと良いでしょう。
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