遺影加工とは?写真を修正できる?
葬儀を行うに当たって、祭壇に飾られる遺影は欠かせない存在です。
祭壇の設置されている式場に足を踏み入れる際には、ほとんどの方がまず遺影を見ることになります。その上、葬儀後まで残ることになりますので、できる限りよい遺影を作成したいところです。
そこで今回は、写真の加工など、遺影の作成などを紹介します。
遺影加工とは?
遺影加工とは、写真の画像データをパソコンなどの画像編集ソフトを使用して遺影を作成・加工することです。
画像編集ソフトでは、基本的作業として色合いや明るさの調整、故人以外に写っている人物の消去、背景の消去や変更が行われます。
その他、遺族の希望によっては、衣服の着せ替えや視線の補正、化粧の付加や調整なども行われることがあります。
遺影写真は、亡くなる5年以内の写真を選ばれる方が多い傾向があります。
ですが、5年以内の写真に遺影にするようなよいものが見つからない場合、肌の血色や髪型の修正も可能ですので、それ以前の写真でも遺影写真にすることができます。
また若いころの写真を遺影写真にしたい場合は、顔のシワ・シミ・ほくろの除去・目元の調整なども可能ですので、希望があれば伝えてみましょう。
以前は、プリントされたスナップ写真を遺族から葬儀社が預かり、スキャナで画像データに取り込んで、それを元にして加工されることが一般的でした。
しかし昨今では、デジタルカメラで撮影した画像をデータとして葬儀社が受け取り、遺影の作成が行われるケースも増えています。
遺影加工は葬儀社が自社内で行うこともあれば、葬儀社が遺影作成業者に委託することもあります。
また業者によってさまざまなコースがあり、写真の加工だけを行うコースの場合は、額縁がついていないこともあります。
写真の大きさによりますが、額縁をオプションで追加できることがほとんどなので必要であれば注文しましょう。
他にもコサージュや花の追加もオプションで対応できる場合があります。
遺影写真の加工の流れ
次に遺影写真加工の主な流れを紹介します。
- スナップ写真の場合は、スキャナで取り込み、画像のデータ化を行います。
- 遺影の縦横のサイズに合わせて故人を中心に構成し、遺影に使用する部分を決めます。
- 遺影に使用しない不要な部分はカットします。
- 故人の輪郭に沿って背景を消去し、適したもの(水色やピンクの無地、花畑や空の画像など)に差し替えます。
- 集合写真など他の人物も一緒に写っている場合には、故人以外の人物は消去します。
- 故人以外の人物を消去することで故人の顔や身体が部分的に欠けてしまった場合は、合成するなどして補完を行います。物などで身体が部分的に隠れてしまっている場合も同様の修正を行います。
- 故人の着衣が遺影に適さないと考えられる場合には、遺族と相談してスーツや着物などに着せ替え(合成)を依頼することもできます。
- 顔に残っているシミや傷跡を消します(遺族の希望があればシワを消すこともあります)。
- 視線が正面を向いていない場合には、黒目の位置を修正して視線を補正します。
- 肌、唇、目は個別に色合い、明るさの調整を行います。
- 全体のバランスを見て色合い、コントラスト、彩度、明るさを整えて仕上げます。
以上が遺影修正の主な流れです。
最近では白黒写真をカラー化したり、正面を向いていない数枚の写真から正面を向いている遺影を作り出すなどの修正が行われることもあります。
見積もり~納品までの具体的な流れ
遺影写真作成・加工の見積もりから納品までの基本的な流れは、以下のような流れになります。
1.見積もり
写真の大きさを選んだり、必要なオプションなどを伝えて見積もりをしてもらいます。
2.申し込み・注文
見積もりの内容を確認し、納得がいくようならば申し込みします。
必要な加工などがあれば追加で提示してくれる場合もあります。
注文後、画像ファイルが大きすぎてフォームから送れない場合は、転送サービスや郵送での送付も可能です。
3.内容の確認
注文した内容でサンプル画像が作成されます。
この時点でキャンセルできなくなる場合が多いです。
4.作成・入金
作成した画像が送られてくるので確認し、問題がなければ振り込みを行います。
5.納品
振り込みが確認されれば、メールでデータが送られるか、CD-ROMなどが郵送で送付されます。
データサイズによってメール送付での納品ができない場合などで郵送が選択されます。
またデータを受け取った後、思っていたイメージと違うなど修正してほしい場合は1週間以内なら同じ条件で無料で直しを受け付けてくれる場合もあります。
遺影写真のサイズ
遺影写真には、さまざまなサイズがあります。
葬儀のときに祭壇に飾る遺影として多く使用されているのは、四切(254 × 305 mm)と呼ばれるサイズです。
祭壇が大きいときや会場が広い場合においては、四切よりも大きいA2(420×594 mm)サイズやA1(594×841mm)サイズの遺影を用いるケースも見られます。
ただし、A2やA1など大きいサイズで遺影を作成しても、自宅に持ち帰るのは四切サイズの遺影のみとすることが一般的です。
祭壇用とは別に、焼香台に置くためや、後日仏壇で使用するためにL判( 縦127mm×横89mm)サイズやキャビネット(約120×168mm)サイズなどの小さな遺影が作成されることもあります。
なお、葬儀社によっては四切やL判など同じ呼称を用いていても、実寸は若干異なる場合があるため、確認しておくと安心でしょう。
遺影加工してもらうにはどうすればよい?
遺影の作成や加工は、葬儀社スタッフと日程や葬儀内容などの打ち合わせをする際に依頼するケースが一番多くなっています。
そのためか、葬儀社の提供しているプランやセットの中に遺影の作成が組み込まれていることがほとんどです。
葬儀社との打ち合わせの中で、通常はスタッフから遺影に関する説明があり、故人の写っているスナップ写真か画像データを預かりたい旨の申し出があります。
多くの家庭では、スタッフの説明を受けてから写真や画像データを探し始めることが多いのですが、余命宣告を受けている場合など、あらかじめ遺影用の写真や画像データを準備しておくと、スムーズに事が進みます。
また、最近は生前に自分の遺影の撮影と作成を済ませている方もいます。その場合、七五三や成人式の写真撮影を取り扱っているような普通の写真館やカメラスタジオでも遺影作成を依頼することができます。
そして、葬儀社が催す式場見学会や生前相談会などで遺影作成のイベントコーナーが設けられていることもあり、このような機会を利用する方も見られます。
そのほか、インターネット上で遺影作成を取り扱っている業者もあります。画像データを送信し、加工された遺影を画像データとして受け取ったり、印刷された状態のものやCD-Rを宅配便で受け取ったりする方法も選択肢の一つです。
データ復旧センターや写真修正を請け負っている会社などに依頼するのもお勧めです。色褪せの補正や服の着せ替えなどさまざまなサービスが存在しています。
遺影作成の加工ツール
遺影は、葬儀社や写真館などに依頼するだけではなく、自分自身で作成するという手段もあります。
写真加工・画像編集のソフトやアプリを使うことで無料で作成できるため、コストを抑えることができます。
遊び目的、冗談で遺影作成ができるアプリはありますが、葬儀で使えるような遺影を作成するために特化したアプリは、2022年5月時点において提供されていないようです。
一般的な画像編集のアプリを使用すれば、基本的な画像の切り貼り、挿入、色のぼかし、背景の設定などは簡単にできます。
プロレベルのクオリティは望めませんが、操作方法を習得すれば加工した遺影写真を作成することは可能です。
ただし、過度な加工は本来の目的から外れてしまうので注意しましょう。
画像の切り抜きや色合いの調整など、簡単な作業だけで済むのであれば、スマートフォンやタブレット端末に最初からインストールされている画像の編集機能だけでも、充分作成できるでしょう。
また、パソコンの画像加工のフリーソフトでも作成自体は可能です。
遺影を自分で撮影する場合は、縦向きで撮影するようにするのがポイントです。
またカメラのポートレート機能を使って撮影すると、被写体が際立つ写真が撮ることができます。
最後に
今回は写真の加工など、遺影の作成について紹介しました。
いざという時に遺影用のよい写真が見つかずに困ってしまうというのは、葬儀の打ち合わせの場で、しばしば見られる光景です。
画像加工にも限界がありますので、物理的に元の写真がよくないと遺影もそれなりのクオリティになってしまいます。可能な限り写真は、前もって準備しておくとよいでしょう。
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