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葬儀の知識

通夜・葬儀・告別式(お別れ会・偲ぶ会なども)に参列するときの持ち物を紹介

通夜・葬儀・告別式(お別れ会・偲ぶ会なども)に参列するときの持ち物を紹介

通夜・葬儀などに参列するときの基本的な持ち物を知っていますか?

人が亡くなることは突然のことも多く、混乱してしまって何を準備してよいか分からなくなる方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、通夜・葬儀や告別式などに参列するときの持ち物、使用してよいアクセサリーや持っていると便利な物などを紹介します。併せて、最近増えてきているお別れ会や偲ぶ会などの集まりについても触れておきます。

急を要する葬儀(通夜)に参列する予見がありそうな方は参考にしてください。

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葬儀(通夜)に参列するときの基本的な持ち物

まず、葬儀に参列する際の基本的な七つの持ち物を紹介します。

忘れ物がないようにしましょう。

香典と袱紗

葬儀に参列するときに、一番忘れてはならないのが香典と袱紗です。

「香典に包む現金は新札を避ける」などのマナーがありますが、基本的にはなるべくきれいなお札を用います。新札の場合は一度二つ折りにしてから包むとよいでしょう。

現金の入れ忘れも多くありますので、受付や遺族に渡す前に必ず確認してください。

香典の用意を他者にお願いした場合、手違いなどから現金が入っていないことが少なからずあります。そういった場合には、本人は中身が入っているものとして空の香典を渡してしまうことになります。これは、受け取った側からは、とても伝えにくく、受付や会計のお手伝いの人を悩ませます。香典を他者に頼む場合は、くれぐれも注意が必要です。

また香典は、袱紗に包んで持ち歩くと丁寧な印象を持たれます。

袱紗に包むことで香典袋を汚さないようにする、渡す側の心遣いが偲ばれます。

袱紗にはハンカチのようなタイプや包んで留める爪付きのもの、また台付きのものなど、いろいろな種類があります。

紫色の袱紗は慶事のときにも使えるので、いざというときのためにも、手元に持っておくと安心です。

マナー本によっては、「袱紗に包んだまま渡すことがより丁寧」としてあるものもありますが、実際には、袱紗から出して「両手」で差し出し、渡す相手に差し向けて黒盆の上に置きます。

数珠

仏式の葬儀で数珠は必須です。

数珠は「念珠」とも呼ばれ、通夜・葬儀以外では、法事やお寺参りなどにも使用することもあります。できれば「マイ数珠」など愛着の持てるものを、一連持っているとよいかもしれません。

参列の場合は、胸のポケットなどにしまっておくようにします。かばんの中などに入れておくと、ついそのかばんを預けてしまい、焼香の際に慌てることになります。

葬祭ホールによっては、貸出用の数珠が用意されているところもありますが、数珠の貸し借りは、あまりよいことではありません。やはり自分で用意しておくことが肝心です。

数珠には、宗派によってその作法や意味合いなどさまざまな解釈があります。長さや数珠玉の素材、房のデザインなどもいろいろです。自身が特定寺院の信徒や信者、檀家の場合は、その宗派に準じた数珠を持参しますが、一般的には、ひと重(一連)の数珠で、片手にかけるような略式のものが普通で、これは仏式であればどのような場合にも使用できます。

ベール

キリスト教のカトリックの葬儀では、黒のベールを使用することがあります。これは宗教上の理由で使用されるもので、洋装や喪服のファッションではなく、またフォーマルなマナーではありません。あくまでもカトリックの信者を対象とした作法です。

一般の弔問や会葬は仏式と変わりません。

財布

財布も基本的な持ち物の一つです。

必要最低限のお金を準備しましょう。

香典を用意することに気を取られて財布を忘れてしまう方もいるので気を付けてください。

ティッシュやハンカチ

エチケットアイテムとして、ティッシュやハンカチもしっかり用意しましょう。

涙を流したり、汗をかいたりしたときにも役立ちます。

忘れてきた人に対して、さり気なく差し出せると品があります。

また、できるだけダークカラー、シンプルなデザインのものを用意してください。

バッグ

バッグも基本的な持ち物です。

必要に応じて、ハンドバッグとサブバッグを使い分けると便利です。

ハンドバッグには数珠や財布などを入れて、サブバックには、その他のものをまとめて入れておくのがお勧めです。

バッグはダークカラー、光沢のない布製のものを用意するのがマナーです。

殺生を連想させるものは控えるようにしてください。

エプロン

自治会などの葬儀の手伝いで参加する場合はエプロンを用意します。

台所に立つときに服に汚れがつくことを防いでくれます。

エプロンは、ダークカラーでシンプルなデザインのものを用意するのがマナーです。

ダークカラーのものは普段使いもできるので、もしものときに備えて、一枚用意しておくのもよいかもしれません。

葬儀(通夜)に参列するときのアクセサリー類

葬儀で使用してよいアクセサリーとマナーを紹介します。

真珠のネックレスやイヤリング

真珠のネックレスやイヤリングなどはアクセサリーとして身に着けることができますが、派手なものは避けるようにしてください。

真珠をモチーフにしたネックレスやイヤリングも着用することができます。

ただし、二連三連のネックレスは、「不幸が重なる」という意味合いとなるため避けるようにしてください。

真珠の粒が大きいものや派手すぎるアクセサリーもマナー違反です。

上品なデザインのものを選ぶようにしてください。

結婚指輪

結婚指輪も葬儀で着けてよいとされるアクセサリーです。

しかし、キラキラと光沢が強すぎるものは、外した方が無難かもしれません。

また、外さなくても、石の部分が気になるときは、手の内側に石の部分を持っていくと目立ちません。

時計

腕時計も着用することができますが、ゴールドなど、あまり光輝なものや派手すぎるデザインのものは慎みましょう。

また最近は、スマホと連動して時刻や通知などを音で知らせるものもありますので、携帯電話同様、マナーモードにしておくなど確認が必要です。

ベルト

ベルトは、黒革で無地のものを着用することができます。

バックルは光らないものを選ぶのが無難です。

ビジネスシーンで着用しているベルトを選ぶことができます。

黒のネクタイ

喪に服す意味合いから、葬儀の場では黒のネクタイを着用します。

光沢のあるもの、派手なデザインのものは避けるようにしてください。

髪をまとめるヘアアクセサリー

女性は、髪をまとめるヘアアクセサリーを使用することができます。

しかし、リボンなどの派手なものは避けた方が無難です。

ロングヘアーの方は黒色の髪ゴムを使って、一つにまとめるようにしてください。

黒のストッキング

葬儀の場では喪服に合わせて、黒のストッキングを着用します。

ほつれがあると遠目からでも目立ちますし、伝線・汚れ対策として、予備のものを持っていくと安心です。葬儀場の近くにお店がないときに助かります。

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天候に合わせて準備したい持ち物三つ

続いて、天候によって準備したい持ち物を紹介します。

雨の予報が出ていたら、傘を用意するようにしてください。

普通タイプの傘、折り畳み傘、どちらを選んでもOKです。

ダークカラーの無地のものを選ぶのがよいでしょう。

派手すぎるデザインのものは避けた方が無難です。

また、葬儀の場でビニール傘を使っても構いません。

手袋やコート

寒さを感じる季節では、手袋やコートも着用することができます。

ダークカラーのシンプルなデザインのものを選ぶようにしてください。

多くの場合、葬祭ホールのクロークなどに預けることになるので、コートを着たまま遺族と会うことは少ないと思います。

扇子

暑い夏の日には、扇子を持っていくと熱中症対策になります。

ただし、扇面の図柄、また詩句などが、お葬式にはふさわしくないものもありますので、配慮しましょう。カラーは控え目でシンプルなデザインのものを選ぶことができます。

お別れ会や偲ぶ会へ参加するときの持ち物

お別れ会や偲ぶ会など、一般的な告別式とは形式の異なる会葬場面が最近は増えてきました。無宗教的な設定で、焼香などもなく、黙とうや献花で拝礼することもありますが、持ち物については、上記の内容で問題ないので、準備しておくとよいでしょう。

服装は、「平服」と案内がされていたとしても、「平服=普段着」ということではありませんので、注意が必要です。

また、お別れ会・偲ぶ会などがパーティー形式でなされる場合、参加者に対して何か身に着けるものの一つに「色」を指定することがあります。例えば、故人が好んだ「ブルー」を希望されていた場合などでは、ネクタイやタイピン、ポケットチーフ、襟のピンバッジなどにアレンジするとよいでしょう。女性ならばペンダントやその他のアクセサリー、和装ならば帯どめなどというように、服装はそれぞれ異なりますが、共通した色合いのものをそれぞれが身に着けることで、故人とのつながりを示すことがあります。

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持っていると便利な持ち物

最後に、持っていると便利な持ち物について紹介します。

喪服からの着替え

遠方から参列する場合、喪服からの着替えがあると便利です。

動きやすく、喪服がシワになることも避けられます。

親族の家に泊まる場合、日数分の着替えなどを忘れずに用意するようにしてください。

バスタオル

バスタオルがあると、雨で濡れたときに拭けるので便利です。

また、肌寒いときは膝掛けに使ったり、上から羽織ったりすることもできます。

葬祭ホールによっては、冷房が効きすぎていることもあります。小さな子供がいる方は、ブランケット代わりにもなります。

化粧品

泣いたり、汗をかいたりすると、メイクが崩れることがあるので、化粧品を持っていくのもお勧めです。

通夜・葬儀で持つカバンに入るように、コンパクトなポーチに、厳選した化粧品のみ持っていくのもよいかもしれません。

また、メイク直しはお手洗いで行うようにしてください。

老眼鏡

老眼鏡を持っていくと、文字が見えにくい場面でも冷静に対処ができます。

受付で記帳するときに、役立つことがあります。

マイバッグや風呂敷

マイバックや風呂敷があると、突然荷物が増えたときにも対処しやすくなります。

会葬返礼品やその場での香典返し品を渡されることもあります。紙袋が用意されていることが大半ですが、数人分を預かって持って行くこともあります。

使わないときは、小さく畳んでおけるので邪魔にもなりません。

風呂敷の包み方に自信がない方は、マイバックのみ準備するようにしてください。

ビニール袋

ビニール袋を用意しておくと、汚れものが出たときに便利です。

他の荷物と分けておけるので、汚れが周りに飛び移ることもありません。

個別に分けたいものがあるときは、数枚用意するようにしてください。

スリッパ

スリッパがあると、素足で会場に上がることを避けられます。

また、スリッパの数が足りないときにも役立つことがあります。

用意するときは、使い捨て用のものを選ぶと管理も楽です。

簡単に食べれるもの

ゆっくりとご飯が食べられないときには、軽食があると助かります。

特に親族は、挨拶回りをすることが多く、通夜振舞いの会食を充分に食べられない可能性もあります。

また、ご飯が喉を通らないときにも、簡単に食べられるものがあると重宝します。

まとめ

通夜・葬儀に参列するとき、普段と異なる持ち物は「香典と袱紗」「数珠」、「ベール」などです。定められた宗教的な作法もありますが、拝礼などは施行されている宗教の作法に合わせることが大切です。葬儀の多くは仏式と言われていますが、神式も地方によってはよくあります。キリスト教式の多くは教会でなされるので、讃美歌などを歌うこともあります。参列する葬儀のスタイルにのっとって持ち物を選びましょう。

近親者の逝去が予想されるような場合には、心して事前の準備をしておくことも実務的な心構えです。

必要なものは、できるだけ余裕を持って、事前に準備するようにしてください。

監修者コメント

マナーは礼儀であり大切な心構えですが、通夜・葬儀では故人のご遺体に対面する場面もあり得ます。また葬祭ホールは不特定な遺体が出入りする場所でもあり、衛生上「除菌ティッシュ」などの携行は現実的対応です。


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