神棚封じとは?やり方と注意点を解説
「神棚封じ」とは、家族に不幸があった際に自宅に設置された神棚を封じることです。
行う理由や作法を理解した上で取り掛かるようにしましょう。
今回の記事では、神棚封じとは何か、手順や行う期間、最中の作法などについて紹介します。
神棚封じとは?
まず、神棚封じについて解説していきます。
ポイントをしっかり押さえていきましょう。
神棚封じとは?
家族に不幸があった際に、「死についての穢れ(人が亡くなった穢れ)」を神様に見せないようにするための儀式です。
「神様は穢れを嫌う」という言い伝えから、この儀式が生まれたと言われています。
なお、ここで言う「穢れ」とは、名誉を汚すことではなく、木が枯れている「気枯れ」の状態です。
家族に不幸があったときには、深い悲しみに暮れることになりますが、穢れ(気枯れ)はそのときに気力が失われている状況を表します。
神棚封じには、平穏な日常に戻るまでは神様と一時的に距離を置く意味もあるのです。
神棚封じが必要な場面
神棚がある家に住む家族が亡くなった際に行います。
病院や老人ホームなど、亡くなった場所は問わずに神棚を封じることになります。
神棚封じは、忌中の期間に行うことになります。
人が亡くなるときは突然になることが多いので、そのときにならないと手順を調べていない方も多いでしょう。
できるだけ気持ちに余裕がある時に、作法について押さえておきたいところです。
神棚封じのやり方を解説
ここでは、具体的な神棚封じのやり方について解説していきます。
神棚封じを行う人は?
神棚封じは、本来は遺族以外の死の穢れがおよんでいない第三者が行うものです。
しかし、現在においては、遺族が行うケースも増えています。
また、儀式自体をタブーとしている地域もありますので、不安な場合は詳しい方に聞いてから取り掛かるようにしてください。
神棚封じのやり方
必要なものは、白い半紙(または白紙)とテープです。
やり方は、初めに神棚の神様に挨拶します。
何もせずに、そのまま取り掛かるのは失礼に当たるので気を付けましょう。
次に、誰が亡くなったのかを神様に報告していきます。
その後、神棚に供えてあるもの全てを下げていきます。主に、酒、榊、洗米がお供え物になります。
次に、神棚の扉を閉めて、扉の正面を隠すように、白い半紙(白紙)を貼り付けていきます。
一部分にのみテープを貼ると、神棚を傷つけることがありませんし、時間があるのならば、一度乾拭きしておくとテープの粘着力を保ちやすくなります。
なお、神棚の前にしめ縄がある場合、テープを使用して、同様に注連縄に白い半紙(白紙)を貼り付けてください。
神棚がいくつかある場合、全てに封じを行う必要があります。
神棚封じを解く方法
扉に貼り付けた白い半紙を取り除き、扉を開けて酒、榊、洗米、お供え物を置いて、前の状態に戻していきます。
このとき、神様に挨拶を行わなくても問題はないですが、塩で身を清めて礼拝してから取り掛かる方もいます。
万が一、白い半紙を破いてしまっても、不安にならないでください。そのまま取り除いていきましょう。
なお、封じを解くときも、遺族以外の死の穢れがおよんでいない第三者が行うことが望ましいですが、遺族が行っても構いません。
神棚封じを行う期間は?
神棚封じは、50日間行います。
封じを解く日は、忌明けとなるので、「四十九日」の次の日です。
中には、49日間と間違って覚えてしまう方もいます。
遅く解く分にはよいのですが、早めに手を付けることのないように気を付けてください。
なお、家族の誰が亡くなったかによっても儀式を行う期間は変動することがあります。
不安がある場合は、身近な詳しい方に聞いた上で、封じを解くようにしてください。
神棚封じで気を付けたいこと
ここでは、神棚封じで気を付けたいことについて解説します。
できるだけ作法を守って取り掛かるようにしましょう。
お供え・お参り・掃除は控える
儀式を行っている間は、できるだけお供え・お参り・掃除は控えるようにしてください。
逆に行わない方が失礼に当たるのではないかと考える方もいますが、穢れがある状態で神棚に触れることの方が作法に反していると考えます。
特に毎日欠かさずお供え・お参り・掃除を行っている方は、何もしないことに違和感を感じることもあります。
しかし、儀式の期間中は、お休みと考えていきましょう。
なお、仏壇へのお供え・お参り・掃除はいつもと変わらずに行うことができます。
神棚封じが必要なのは故人の家
神棚封じは、その家に住んでいる人が亡くなった際に自宅で行うものです。
そのため、別居している喪主や遺族の自宅で行う必要はありません。
神棚封じは複数ではなく、一つの家で行うことになりますが、間違って行ったとしても失礼にはなりません。
神棚封じの際は転落に注意
神棚封じを行う際には、台などに乗って準備を行う方も多いと思いますが、転落に注意してください。
家族が亡くなった後、心身ともに消耗している状況で行うことも多いので、冷静な対応はなかなか取れないかもしれません。
台を踏み外して、転倒することのないように気を付けていきましょう。
妊婦や高齢者が行うことは避けた方がよいかもしれません。
また、台をしっかり支える人にもいてもらうように複数人で行いましょう。
地域により風習が変わる
神棚封じは、地域により風習が変わることがあります。
第三者が取り掛かることを重視していたり、行う期間にもばらつきが見られたりします。
地域によって手順や最中の作法が異なることがあるので、注意を受けたら柔軟に対応するようにしましょう。
神棚封じのQ&A
ここでは、神棚封じについてQ&A形式で紹介します。
儀式を行う上で、分からないこと、不安な点がある方は参考にしてください。
Q 半紙が剥がれたときは?
A
半紙が剥がれたら貼り直すようにしてください。気付いた時点で取り掛かりましょう。
そのままにしておくのは、作法に反しています。
また、万が一期間中に半紙が破れてしまった時は、塩で身を清めた上で新たな半紙を用意して貼り直してください。
本来なら第三者が行うことが望ましいですが、急なアクシデントには遺族が対応することが多くなります。
Q 神棚のしめ縄・御札はどうすればよい?
A
まず、しめ縄については取り外すことなく、そのままにして大丈夫です。
しめ縄にテープを使って半紙を付けることになります。
御札についても特に交換する必要はありません。
喪が明けた時に神社に古い御札を持っていき、新しい御札に変えましょう。
また、一度儀式を行ったら期間中は何も触らないようにしてください。
Q お正月にお参りをしてもよい?
A
儀式を行っている間に、お正月と時期が被ることもあるかと思いますが、その場合はお参りするのは控えてください。
神社に参拝に訪れることも控えてください。
親戚や仕事関係者、友人には「喪中はがき」を出して新年のお祝いができないことを伝えておきましょう。
Q 祖霊社の封印は必要?
A
祖霊社の封印は必要ありません。そのままで大丈夫です。
心配な方は、身近にいる詳しい方に確認を取ってみてください。
Q 仏壇の封印は必要?
A
仏壇の封印は必要ありません。そのままで大丈夫です。
なお、仏壇へのお参りも普段同様に行って大丈夫です。
むしろ、神棚にお参りが行えない分、より一層丁寧に行うとよいかもしれません。
まとめ
神棚封じは、家族に不幸があった際に神棚に半紙を貼って封印を行うことです。
本来は遺族や喪主以外の死の穢れがおよんでいない第三者が行う必要がありますが、さまざまな理由から遺族が儀式を行うケースも多くなっています。
手順については、神様に挨拶した後、お供えしているものを全て下げて、神棚の扉をしっかり閉めて白い半紙を貼り付けることで完了します。
なお、半紙がない場合、白紙で代用しても構いません。
行う期間については50日です。
四十九日の次の日に封印を解くことになります。
ただし、地域や亡くなった人によって行う期間が異なる場合があるので、身近な詳しい方に確認してみてください。
神棚封じを行っている時は、お供え・お参り・掃除は控えるのが作法です。
また、半紙が破れてしまった時は、塩で身を清めた上で、再び貼り直す必要があります。
神棚封じを行う予定のある方は、作法を押さえた上で取り掛かるようにしましょう。
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