祈祷の読み方と意味・流れとマナーを解説
「祈祷」は、交通安全や商売繁盛などの願い事をを神様に伝えるための儀式です。
神社・寺院で祈祷の申し込みを考えている方は、流れやマナーなどを事前にしっかり押さえておくことが大切です。
今回の記事では、祈祷の意味と読み方、神社・寺院で受ける祈祷の違い、流れやマナーなどを紹介します。
祈祷について詳しく知りたい方は参考にしてください。
祈祷の意味と読み方
まず、祈祷の基本的な知識を紹介します。
ポイントをしっかり押さえていきましょう。
祈祷の読み方は「きとう」
祈祷の読み方は「きとう」です。
また、丁寧・尊敬の接頭辞の「御(ご)」を付けて「ごきとう」と呼ばれることもあります。
日常的にはなじみがない言葉となるので、間違えて覚えないように気を付けましょう。
【意味】神仏に願い祈ること
祈祷の意味は、神仏に願い事を伝え、祈ることを表しています。
人によっては願い事もさまざまで、自分・家族のこと、商売繁盛、交通安全など、幅広い内容が挙げられます。
何かを実現するために、神仏の「ご加護」を受けるために願いをささげます。
祈祷と祈願の違いは?
祈祷と祈願の二つの言葉は、同様の意味と考えて構いません。
祈願の読み方は「きがん」となります。
しかし、二つを違う意味と受け取る神社・寺院もあります。
その場合は、祈祷は神主が執り行うのに対して、祈願は自分の力で神様に祈りをささげることを意味します。
また、儀式的な意味合いが強いのは祈祷になります。
受けられる祈祷の種類
神社・寺院で受けられる祈願の内容の種類を紹介します。
初宮参り(初宮詣)・七五三
初宮参り(初宮詣、お宮参り)七五三などの「人生儀礼(通過儀礼)」の際にも受けることが可能です。
儀式には、子供が無事に生まれ、健やかに育つように願うとともに、無事に人生の節目を迎えたことを感謝する意味合いも込められています。
初宮参り(初宮詣)は、男の子は生後31日目、女の子は生後33日目に行いますが、地域の風習によって変わってきます。また、母親や子供の体調や家族のスケジュール、天候なども考慮して日にちを選ぶことが一般的です。
七五三は、11月15日前後に、3歳の男の子・女の子、5歳の男の子・7歳の女の子の成長を祝います。
厄払い・厄除け
厄年の年回りに当たる方は、厄払い・厄除けを受けることができます。
災いを避け、人生を無事安泰に過ごすための儀式です。
安産祈願・良縁祈願・合格祈願
安産祈願は、妊娠5カ月目の戌の日に行われます。
良縁祈願は、特定の相手がいない方が良縁に恵まれるようにお願いします。
合格祈願は、試験などに合格するためにお願いすることになります。
家内安全・交通安全・渡航安全・工事安全
家内安全・交通安全・渡航安全・工事安全というように、安全についての祈祷を幅広く受けることができます。
商売繁盛・学業成就
お店を営んでいる方は、商売繁盛の祈祷をお願いすることができます。
また学生は、勉強に関する願い事を叶えるために学業成就の祈祷をお願いをすることもできます。
無病息災・病気平癒
無病息災・病気平癒などの健康についてのお願いをすることができます。
企業隆昌・五穀豊穣
会社の運気を上げるための「企業隆昌(きぎょうりゅうしょう)」をお願いすることができます。
農家の方が、穀物が豊かに実ることを表す「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」を願うことがあります。
世界平和・神恩感謝
世界平和・神恩感謝(しんおんかんしゃ)などは、物事を限定せずに世界規模で平和を願ったり、神様に感謝する祈祷です。
神社の祈祷の流れ
神社で祈祷を受ける際の、一連の流れを紹介します。
【祈祷】神主が神に祈る
神主が神に祈る上での流れについては、以下の通りとなります。
①神社の祈祷を申し込む
神社での祈祷をお願いするときは、社務所(神社の事務所)や受付に出向いて申し込みを行います。申し込みの際に祈祷する内容を伝え、初穂料(はつほりょう)を支払います。
初穂料の相場は5000円~1万円程度になりますが、神社によって金額が決まっていることが多いです。個人で申し込むか、企業や団体として申し込むかによっても金額が変わる場合があります。
そのため、事前にHPをチェックしておくことをお勧めします。
多くの神社では予約の必要はなく、当日の申し込みで祈祷を受けることができますが、大きい神社、人気がある神社は、当日受け付けが通らない場合があります。
そのため、事前に直接問い合わせたり、神社HPで確認しておくなど、余裕を持って申し込みができるようにしましょう。
②手水舎でお清めをする
儀式を受ける前に、手水舎でお清めをします。
神様に対して失礼がないようにするための行為です。
主に、杓子で汲んだ清水で両手と口元をすすいで、お清めをすることになります。
神社によっては、感染症予防のために柄杓が置いていないことがありますので、その場合は、流水を手で受け止めて両手と口元をすすぐようにしてください。
状況を踏まえて、臨機応変に対応していきましょう。
③祈祷に参加する
自分の番が来るまで待って、祈祷に参加することになります。
神職や巫女が案内してくれるので指示に従うようにしてください。
祈祷に参加するに当たり、襷(たすき)が配られます。襷は、神前での礼装として身に付けます。
修祓が行われた後、祭具でお祓いしてもらうことになります。
儀式中は、頭を下げた状態で聞くのがマナーです。
祝詞奏上の後、神様に感謝の意味を込めて巫女が神楽を舞う「御神楽の奉奏」や、玉串を神前にささげて拝礼する「玉串奉奠」が行われることがあります。
また、感染症予防のために、一部儀式は省略となることもあるので、その点を理解しておきましょう。
時間の目安としては30分程度です。
④授与品をいただく
最後に、授与品をいただきます。
授与品の例としては、神様のご加護が宿る御守や御神札が挙げられます。
授与品は、御守や御神札は身に付けたりお祀りしたりして大切に扱い、一年程度を目途に神社にお返ししてお焚き上げするのが一般的です。
また授与品と一緒に、神様にお供えした御神酒や供物を下げた撤下品(てっかひん)も授かります。
寺院の祈祷
続いて、寺院で受ける祈祷の流れを紹介します。
寺院での祈祷は、お護摩を焚いて行う「護摩行」がイメージされることが多いですが、この護摩行を行うのは仏教の中でも、天台宗や真言宗など密教をルーツとする宗派に限られます。
また、浄土真宗では祈祷を行う文化がないことも知っておいてください。
【寺院】僧侶が仏に祈る
寺院で僧侶が仏に祈る流れは、以下の通りとなります。
①受付所で祈祷を申し込む
寺院の受付所に行き、祈祷の申し込みを行います。
申し込み用紙に必要事項を記入して、祈祷料を納めます。
祈祷料はあらかじめ決められた金額であることが多く、事前に確認を取るのが無難です。
また、大きい寺院、人気の寺院は混み合うことが予想されます。
予約が必要な場合もあるため、祈祷をお願いしたいときは前もって確認しましょう。
②祈祷に参加する
申し込みを済ませ、祈祷に参加します。
待合スペースで自分の順番が来るまで待ち、係の方に声をかけられたら指示通りに従います。
寺院では、宗派に沿った祈祷が行われることになります。
一般的には僧侶による読経が行われます。天台宗、真言宗などの宗派では、お護摩を焚き上げる護摩行が行われます。
時間は30分程度を目安に見ておいてください。
③護符をいただく
最後に、護符をいただきます。
護符とは、神仏の加護が込められた札のことで、今回お祈りしてもらった内容が紙や木に記載されているものを指します。お護摩祈願を行った場合は、「護摩札」を授かります。
自宅でも、丁寧に保管することが大切です。
神棚がある方は、神棚に置くのが一般的です。
神棚がない場合、人通りが少なく、清潔な場所に保管するようにしてください。
中には、仏壇に置かれる方もいます。
また、置き方は人の目線よりも高く、南向きか東向きがよいと言われています。
祈祷をしてもらうときのマナー
続いて、祈祷のマナーを紹介します。
祈祷料は事前に確認をしておく
祈祷料は神社・寺院によって違うので、事前に確認しておきましょう。
相場は5000円程度と言われていますが、人気がある神社・寺院の場合、相場よりも高めであることも多いようです。
また、複数名で祈祷を受ける場合は、1万円以上を目安に見てください。
祈祷料はのし袋に入れて渡す
祈祷料は、のし袋か無地の白封筒に入れて渡すのがマナーです。
のし袋は紅白でちょう結びの水引がついたものを選ぶようにしてください。
あらかじめ渡すことが分かっているお金は、裸のままではなく封筒などに包んで渡すのがマナーです。裸のままでも受け取ってもらえないというわけではありませんが、あまりよい印象にはなりません。
また、手元にのし袋がないという場合、白い封筒で代用することもできます。
入れるお金についても、なるべくきれいなものを用意するようにしてください。
のし袋の表書きは「御初穂料」
祈祷料をのし袋に入れて渡す場合、表書きの上段には「御初穂料」と記入してください。神社での祈祷の場合は「御神前」や「御玉串料」と書くこともあります。
また、下段には名前を忘れないように書いてください。
服装はフォーマルが無難
祈祷の際に着ていく服装については、男性の場合はスーツ、女性の場合はスーツまたはワンピースなどのフォーマルが無難です。
カジュアルな服装は、できるだけ避けるようにしてください。
代理人が祈祷を受けることもできる
祈祷を受ける本人が神社・寺院に足を運べない場合、代理人を立てることができます。
また、申し込みを行う際には、願い事をする本人の氏名、生年月日を記入するようにしてください。
神社・寺院によっては、郵送でも受け付けが可能なところもあります。
まとめ
祈祷(きとう)は、神仏に願いを伝え、加護を受けるために祈りをささげることです。祈願(きがん)も同様の意味の言葉になります。
神社・寺院で受ける祈祷の違いについては、祈りの対象、儀式を行う人、最後に受け取るものなどがあります。
神社では授与品(御守、御神札)、寺院では護符を貰うことになります。
儀式についても違いはありますが、おおまかな流れは同じです。
儀式の目安時間は30分程度です。
マナーで注意したいのは、祈祷料のお金を裸のまま渡すのは失礼に当たることです。できるだけ、のし袋に入れて渡すようにしてください。
服装も、フォーマルなものを選ぶのが無難です。
本人が足を運べない場合、代理人を立てることもできます。また参拝が叶わない方のために、郵送による祈祷を受け付けている神社や寺院もあります。
祈祷の一連の流れやマナーを押さえた上で、申し込みを行いましょう。
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