鯨幕の読み方と意味とは?葬儀や慶事で使えるのかを解説
鯨幕(くじらまく)とは黒と白の2色の縞模様が入った幕を指します。葬儀の場面で目にしたことも多いではないでしょうか。
いざ使うときに間違いがないようにどんな場面で使ってよい幕なのか、しっかりポイントを押さえていきたいところです。
今回の記事では、鯨幕の読み方、レンタル・購入するときの相場、色による違いや意味などを紹介します。
鯨幕の意味と読み方
まず、鯨幕の意味や読み方について紹介します。
人によっては「黒幕(くろまく)」と間違えることがあります。
鯨幕の基本をしっかり押さえていきましょう。
鯨幕の読み方
鯨幕は「くじらまく」と読みます。
哺乳類のクジラ目の「鯨」と布製のしきりを意味する「幕」を合わせた言葉です。
また、別名「蘇幕」とも書くこともありますが、読み方は同様に「くじらまく」です。
漢字だけ見ると難しく感じることがありますが、しっかり覚えるようにしましょう。
鯨幕の意味と歴史
黒と白のストライプが縦に入った幕を「鯨幕」と言います。
名前の由来には、二つの説が挙げられます。
一つ目は、鯨幕がクジラの体の模様に似ていることから名付けられたことです。
二つ目は、クジラの黒い皮を剥いだときに白い脂肪が見えることから来ています。
日本人にとってクジラは身近な存在であるので、どちらの諸説にしてもクジラを元にして名前が付けられたと考えられます。
鯨幕は、昭和以降に広く使われるようになったと言われています。
かつての日本では、黒は高貴な色として扱われていて、白一色の幕や青と白の二つの色が入った幕が使われていました。ですが、黒を悲しみを表す色とする西洋文化を取り入れたことで今の黒と白の幕が幅広く使われるようになったのです。
鯨幕は葬儀・慶事などで使われる
鯨幕は、日本の葬儀・慶事のどちらの場面でも使われます。そういった場で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
また、皇室における結納の儀式となる「納采の儀(のうさいのぎ)」においても使用されることがあります。
鯨幕は弔事のときにしか使ってはいけないという印象を持つ方もいますが、慶事のときも使用できるのです。
鯨幕をレンタル・購入するときの相場
鯨幕が必要になった場合の予算についても押さえておきたいところです。
入手方法によっても違いが見られるので、参考にしてください。
鯨幕をレンタルするときの相場
サイズやレンタル日数にもよりますが、相場は2000円〜3000円と見ることができます。
なお、高さ180cm×横幅5m前後の幕を、2泊3日レンタルすると考えた場合においての相場です。
1日延長すると200円〜300円プラスされると見てください。
また、鯨幕をレンタルするときは、ひもは自分で通さないといけない場合が多いです。
慣れていない方は戸惑うこともあるかもしれません。
あらかじめ準備されたものを使いたいなら、料金が上乗せされることがあります。
なお、ガムテープや両面テープを使うことを固く禁じている場合もあるので、レンタルするときは特に丁寧に扱うようにしてください。
鯨幕を買うときの相場
サイズにもよりますが相場は1万5000円前後と見ることができます。
なお、高さ180cm×横幅5m前後の幕を購入する場合の相場です。
大きなサイズで生地が厚いものほど料金も高くなりやすいです。
鯨幕を複数回使う予定があるのならば、その度にレンタルするよりは購入した方が安く済む場合があります。
大手通販サイトなどでは、送料無料で購入することが可能ですが、注文してから手元に届くまでに数日の時間がかかることがあります。
当日に入手できるとは限らないので、スケジュールに余裕を持って購入しましょう。
葬儀で鯨幕を使用する場合は、葬儀費用の見積もりの中に含める形で施行担当の葬儀社が用意するのが一般的です。必要に応じた準備から幕張りまで、葬儀社に任せる場合が多いです。地域の慣習にもよりますが、葬儀のために遺族が鯨幕を購入したりレンタルしたりするというケースは、実際にはあまりないでしょう。
白と黒の鯨幕
鯨幕と言えば、白と黒の2色が交互に縦に入った図柄が印象的です。
ここでは、なぜ葬儀に使われているのか解説していきます。
白と黒の鯨幕とは?
クジラの体の模様を連想させる鯨幕は、縦2色で構成された幕の中でも、よく使用されるものです。
「白と黒」の図柄の幕と「黒と白」の図柄の幕は、どちらも同じものと言えます。
一般的には葬儀の場面で使用するイメージが強くなっています。
鯨幕が葬儀に使われる理由
鯨幕は、どのような場所に張っても引き締まった印象になるのが特徴的で、葬儀で使用される理由は、厳かな雰囲気を作り、葬儀が行われることを告知するという役割があるためです。
また、見せたくない部分の仕切りのような役割も担うので、傷や汚れなどを隠します。
幕には、浄と不浄を分けるように空間を清める結界のような意味合いがあることも、葬儀に使われることが多い理由となっています。
使われるのは主に自宅葬で、地域による風習の違いはありますが、一般的には葬儀式場では使用しません。
「鯨幕は家族葬では使わない」と聞いたことがある方もいると思いますが、それは誤りです。
鯨幕については必ず使用しなければならないものではありませんし、明確なルールなども設けられているものでもありません。気になる点がある方は葬儀社などに相談してみてください。
赤と白の鯨幕について
明るい雰囲気となる、赤と白のカラーが縦に入った幕も確認できます。
よく、おめでたい場面で使われていることが多いです。
以下、紅白幕について解説していきます。
紅白幕の意味
紅白幕には、「めでたい」「縁起がよい」という意味合いがあります。
赤色が「赤ちゃん(出生)」、白色が「別れや死」というように、二つの色が人生の「ハレの日(特別な日)」を表しているためです。
そこにあるだけでパッと目を引く華やかな印象がある幕です。
紅白幕を使う場面
紅白幕は、主に入学式や卒業式、祭りなど祝い事の場面で使用されることが多いです。
また、結婚式やあらゆるイベントでも目にすることが多い幕と言えます。
中には、お正月の福引会場でも見たことがある方もいるでしょう。
紅白幕の歴史は比較的浅く、主に慶事に使われる習慣として昭和以降に定着しました。意外にも最近のことと言えます。
赤白幕とは呼ばない
紅白幕は、赤白幕とは呼びません。
漢字の読み方では「赤白幕(せきはくまく)」となりますが、「赤(せき)」は何もない、むき出し、裸といった悪い意味を持つ字だと捉えられることがあり、「赤貧」「赤口」といった縁起の良くない熟語にも使われています。
そのため、「あかい」という意味を持つ「紅」を使って、紅白幕と呼ぶことになったそうです。
豆知識として人に教えてあげるのもよいですね。
鯨幕の浅黄幕について
他の幕の種類として、浅黄幕(あさぎまく)も確認できます。
こちらは、あまり目にしたことがないという方も多いのではないでしょうか。
以下、浅黄幕について解説していきます。
浅黄幕とは?
浅黄とは「浅葱色」のことで、濃い青色を表しています。浅黄幕は濃い青と白の2色カラーが縦に入った幕です。
中には、薄い藍色と白という印象を持つ方もいるかと思います。
また、「黄」という色が入っているのに、見た目には黄色がないことから、別名「青白幕」と言い表すこともあるそうです。
浅黄幕の歴史は、鯨幕や紅白幕と比べると長く、江戸時代の1600年頃からあると言われています。
当時、生地の染色に使われた植物の色が薄い藍色(緑色)だったことが色の由来と言われています。
浅黄幕を使う場面
浅黄幕は神様が訪れる神聖な場所を覆うもので、地鎮祭や上棟式で使用されます。
また、皇室が行う新年祝賀などで用いられることもあります。
他にも、浅黄幕は歌舞伎の舞台の場面展開の場面でも使われることがあるように、神事や祭事だけでなく演劇にも用いられ、鯨幕や紅白幕以上にさまざまな場面で活用されることが多い幕です。
まとめ
鯨幕は、黒と白のストライプが縦に入った幕のことを指し、読み方は「くじらまく」と読みます。
レンタルするときの相場は2000円〜3000円、購入するときの相場は1万5000円前後となります。
購入する際は、スケジュールに余裕を持って注文しないといけないので、葬儀の場面においてはレンタル済みの鯨幕が用いられることが多くなります。
ですが、何回も使う予定がある方は購入した方が安く済む場合があるでしょう。
鯨幕に似たものの中には、赤と白の「紅白幕」、水色よりも濃い青と白の「浅黄幕」があります。
紅白幕は「縁起がよい、ハレの場」という意味合いがあることからおめでたい場面で使うことが多く、浅黄幕は「安全に進行をする」という意味合いから祭事や神事が行われる場所で使われることが多くなります。
鯨幕が必要な方は、他の色の幕の意味と違いを押さえた上で、正しく使っていきましょう。
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