マンションで葬儀は可能?注意すべき点について解説
かつては自宅で行なうものであった葬儀も、昨今では葬儀会社の式場で行なうことが主流となりました。
往時とは異なる住宅事情はそうした変化の理由のひとつですが、そうであるならば、現代の住宅事情を象徴するようなマンションでの葬儀は難しいのでしょうか。
本記事では、マンションで葬儀を行なうことの可否、メリット・デメリット、注意点などについて解説します。
マンションで葬儀を行なうことは可能?
葬儀専用に設けられた式場で営まれることが一般的となっている今日、少なくとも都市部においては、自宅で葬儀を行なうケース(自宅葬)は少なくなってきています。
一軒家で営まれる葬儀さえ少なくなりつつある中、ましてやエレベーターで高層階まで上がる必要や、部屋の広さに余裕がない場合も珍しくないマンションという居住空間で葬儀を行なうことは可能なのでしょうか。
結論をいえば、マンションで葬儀を行なうことは可能です。ただし、いくつかの注意点があります。
マンションで葬儀を行なう際の注意点
マンションで葬儀を行うに当たり、注意すべき点にはどういったことがあるでしょうか。
エレベーターに棺が入るか確認する
低層階の部屋でない限り、エレベーターを使って棺を運ぶのが前提となります。遺体搬送をお願いする葬儀会社にエレベーターのサイズを確認してもらっておきましょう。
なお、急病人などを搬送することを想定して、奥の壁にストレッチャーの足元を収めるスペースを拡張するためのトランクルームが設けられているエレベーターもあります。 そういった構造のエレベーターならば、まず問題ありません。
棺を担いで階段で登り降りすることも不可能ではありませんが、6~8名の人手がいること、棺の中でご遺体を傾けてしまう可能性があることなどから、あまり望ましくはありません。
部屋に祭壇を設置するスペースがあるか確認する
マンションで葬儀を行なう際、スペース確保は大きな問題です。まずは、一番場所を取ることになる祭壇を設置できるかどうかがポイントとなります。
コンパクトなタイプの祭壇が用意されている場合もありますので、葬儀会社に確認してみましょう。
駐車スペースの確保
専用式場であれば駐車場が併設されていることがほとんどですが、マンションで葬儀を行なう場合には、車で訪れる参列者のために駐車スペースを手配しておくことを忘れてはいけません。さらには葬儀社や霊柩車などの車を停めておく場所も必要となります。
マンション内の来客用駐車スペースが利用できれば理想的でしょう。
マンションの自宅に遺体を安置できる?
集合住宅であるマンションの場合、そもそも遺体を安置することに問題はないのかと不安に思う人もいるでしょう。 しかし、通常必要とされる手順を踏めば、集合住宅であっても遺体を運び入れて安置することに法律上の問題はありません。
遺体運搬時に死亡診断書や死亡届(役所に届け出た後は火葬許可証または埋葬許可証)を携行するといった注意点は、マンションで葬儀を行なう場合に限らず共通です。
また、実際の安置場所として、仏間があれば仏間がふさわしいでしょう。仏間がない場合には、故人が使用していた寝室などが向いていると考えられます。
マンションで葬儀を行なうことのメリット・デメリット
マンションで葬儀を行なうことのメリットやデメリットにはどういったものがあるでしょうか。また、デメリットの解決策もご紹介します。
メリット
式場の利用料がかからないため支出を抑えられる
葬儀費用はさまざまな要素により変わってくるため、マンションでの自宅葬にすると費用が抑えられると一概にはいえません。
しかし、少なくとも葬儀会場の利用料に限れば、自宅を会場とすることにより単純にそうした利用料がかかりませんので、その分の支出は確実に抑えられます。
故人の過ごした、思い入れのある場所でお見送りできる
故人自身が自宅に思い入れを持っていた場合、遺族としてはできれば自宅葬をと願うことでしょう。また、自宅であれば落ち着いた温かな気持ちでお見送りをすることができるのもメリットです。
デメリット
参列者数が多い葬儀には不向き
一般的なマンションの間取りでは、身内以外の一般参列者を迎え入れるゆとりはあまりないでしょう。また、たとえ余裕のある間取りであったとしても、集合住宅に大人数が押し寄せては問題が出てくるかもしれません。
マンションでの自宅葬は、基本的にごく限られた参列者(遺族のみまたは親族までなど)を想定した葬儀に向いており、参列者数が多い場合には不向きといえます。
マンション住民や近隣への配慮が必要
準備や後片付けのために葬儀会社のスタッフの出入りや、読経の声、焼香の煙など、周囲に一切迷惑をかけずに葬儀を行なうということはまず無理です。
事前に管理組合の許可を得ておくとともに、近隣の部屋(目安としては最低限でも両隣りと上下階)の住人に葬儀を行なう旨を伝えておきましょう。
デメリットの解決策
お呼びしない方には事前に参列のお断りをする
自宅で葬儀を行なう旨を知らされた近隣の方々としては、自分も参列すべきか考えてしまいます。 身内だけで行なう場合や、スペース的に想定している以上の参列者は受け入れられないと考えられる場合には、あらかじめ参列を丁重にお断りしておきましょう。
周囲への事前説明を丁寧にしておく
お線香の匂いや読経の声は受け入れるほかないとしても、すぐ近くに遺体があるということに抵抗感を抱く人も少なからずいるかもしれません。
自宅で葬儀を行なうことを近隣住民に知らせる際には、電話などではなく相手の部屋を訪問して直にお話するようにし、誠意をもって丁寧に説明して理解を得ましょう。
まとめ
近年では自宅での葬儀は減少傾向にあり、スペースなどの制約もあるマンションでの葬儀となると決して多くはありません。
しかし、故人が生前から自宅葬を望んでいた、自宅から見送ってあげたいという遺族の気持ちが強いのであれば、一般的ではないからという理由でマンションでの自宅葬を諦める必要はないでしょう。 葬儀会社に相談しながら周囲に配慮して進めれば、マンションで葬儀を滞りなく営むことは十分に可能です。
葬儀の費用を抑えるためのポイント
葬儀にかかる費用や葬儀内容の良し悪しは、どの葬儀社に依頼するかによって大きく異なります。複数の葬儀社から見積もりを取って内容を比較することで、費用面の負担が少ない、信頼できるベストな葬儀社を見つけることができます。複数社に自分で連絡するのは大変ですが、今は一括見積サービスがありますので、そちらを利用すると負担なく迅速に進められます。
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