ご臨終とは?兆候や後悔しないための心構えを解説
本記事のポイント
- 臨終は人が亡くなる間際のことをいう
→近年では亡くなった状態を指すこともある - 臨終に立ち会う際は後悔のないように、
本人が会いたがっている人に声をかけて見取りに来てもらう - 意識がない状態でも声が聞こえているケースもあるため、
今までの感謝や素直な気持ちを伝える - 死亡診断後は遺族は死亡診断書を受け取り、
葬儀の準備を進める
身近な人との別れはいつか必ず訪れるものであり、臨終の場に立ち会う可能性は誰にもあります。
大切な家族の臨終を告げられたとき、悲しみに耐える中で何をどのようにすべきなのでしょうか。
本記事では、臨終に立ち会う際の心構え、臨終前後の流れ、臨終後に家族がすべきことなどについて解説します。
臨終とは
臨終とは人が亡くなる間際を指します。仏教言葉「臨命終時」の略語とされていて、人の命が終わるときを意味しています。
ただ、現代では人が亡くなった状態という意味合いが主流になってきており、ややニュアンスが異なるため注意が必要です。
臨終前の兆候
臨終が近くなると、身体には様々な兆候が現れるのが一般的です。兆候となる症状は主に以下のようなものです。

また臨終が近づくと、精神的にも死に対する焦りや不安がなくなり、穏やかな気持ちになる方もみられます。死が近づいていたとしても、本人が安らぎを感じている様子を見ると、気が楽になる家族は多いようです。
臨終に立ち会う際の心構え
家族が最期を迎える際に、残される側はどのような心構えをしておくといいでしょうか。悔いのない時間にするために、以下の2つを意識しておきましょう。
危篤者が会いたがっている人を看取りに呼ぶ
危篤の段階で、家族は看取りに来てもらいたい方に連絡をします。
この際に危篤者が会いたがっている方を呼ぶことが、後悔を残さないために重要とされています。家族や親族に限らず、危篤者が親しくしている友人などにも声をかけましょう。
できれば、事前に誰を呼んでほしいかを本人に確認しておくと漏れを防げます。
聞こえていると信じて最後まで声をかけ続ける
亡くなる間際で意識がない状態の家族でも、声は聞こえているといわれています。
もう何も伝えられないと諦めずに、息を引き取る最期の瞬間まで、そばにいることを伝えて本人を安心させてあげます。また、残される家族も悔いのないよう、言えなかった素直な気持ちや感謝を伝えるようにしましょう。
そのため、本人の前では相続や葬儀の話などは慎むよう努めます。
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臨終の前後の流れ
入院中の家族が亡くなるケースを例として、臨終前後の流れを説明します。
いざというときに冷静に対応できるようイメージをつかんでおきましょう。

危篤
危篤とは身体の状態が悪化し、いつ亡くなってもおかしくない状況です。とくに病院や介護施設に本人がいる場合は、その旨を知らされたら早急に駆け付ける必要があります。
危篤を告げる意味は、家族が心の準備をできるようにという目的もありますが、本人と親しい人が看取りに立ち会う時間を確保する意味合いも込められています。
近親者に連絡
危篤状態の際には、基本的に3親等以内の身内に危篤の連絡をします。そのほかにも本人と交流のあった友人・知人に連絡をして、看取りに立ち会ってもらうようにします。
緊急事態のため、深夜や早朝に連絡をしても一般的にマナーは問われません。
病院や介護施設に呼ぶ際は、住所や部屋番号の伝え漏れがないようにしてください。
臨終・死亡確認
臨終を迎えると、医師が死亡確認を行います。
死亡を確認する際は、心拍停止・呼吸停止・瞳孔拡大および対光反射停止の3つを確認します。死亡確認後、医師は死亡の事実と死亡日時を家族に宣言する流れが一般的です。
末期の水・エンゼルケア
臨終に際しては末期の水をとる慣習があります。筆、紙、樒の葉、棉などに水をつけて口に含ませる儀式で、死に水ともいわれています。末期の水をとる場合は、配偶者から行い、その後は血縁の濃い方から順番で行うのが慣例です。
病院や介護施設で亡くなられた際には、エンゼルケア前後に行うのが一般的です。
エンゼルケアとはご遺体の処置のことで、身体を清潔にしたり死に化粧を行うことです。エンゼルケアを施すことで生前の姿に近づき、遺族も綺麗な状態で家族を送り出せるため、グリーフケアにもつながります。
近年は、臨終直後に行うご遺体ケアをエンゼルケアと呼び、ご遺体の変化に応じて整えるご遺体ケアのことをラストメイクと呼んで区別する傾向にあります。臨終直後は医療介護のスタッフが、ラストメイクは葬儀社が行います。
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臨終後に家族がすること
いざ臨終となれば、悲しみに暮れてばかりもいられないのが現実です。家族が亡くなったときに、早急にすべきことにはどういったものがあるでしょうか。

死亡診断書を受け取る
死亡確認後は医師から死亡診断書が発行されます。自宅で突然死するなどで警察を呼んだ場合は、検視・検案後に死体検案書が渡されます。
死亡診断書および死体検案書は公的な書類のため、亡くなってから7日以内に役所へ提出することが義務付けられています。大切に保管しておきましょう。
葬儀社手配
家族が亡くなったら斎場や火葬場を確保するために、速やかに葬儀社の手配を始めていきます。葬儀の手配は葬儀社に依頼するのが一般的です。
自宅以外の病院で亡くなられた際は、速やかにご遺体を別の場所に移動する必要もあるため、搬送と安置を併せて葬儀社に依頼するのがスムーズでしょう。介護施設の場合は、もう少し時間に余裕があり、長めに安置できることもあります。
ただ、自宅で亡くなった場合でも別の場所で安置したいなどの事情があれば、葬儀社や民営の安置室に搬送します。
葬儀のプラン決め
葬儀社と具体的なプランや葬儀日程を決めていきます。一般的には葬儀社が遺族の希望をヒアリングし、聞いた内容をもとに提案してくれるため知識がなくても安心です。
葬儀の日程は火葬場の状況を考慮して決まるケースが多く、都心部では火葬場が混雑していることから、葬儀日程が後ろ倒しになる傾向もみられます。
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まとめ
人の死は予期できるものではなく、臨終に立ち会えないことも珍しくありません。
その瞬間に立ち会えるかどうかということよりも、それまでの間、どのように過ごしたかという点が大切です。
最後の別れにまっすぐに向き合うことで、気持ちが少し楽になるかもしれません。
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よく「臨終に立ち会えなかった」というコメントを耳にしますが、心電図モニター等が付けられていない限りその瞬間はあいまいです。自宅や介護施設で亡くなった場合、医師は家族が揃った時点で死亡判定をするケースも多く、最期に一緒に確認をすることが「立ち会う」という納得感につながることもあります。