お葬式の流れやマナー、礼儀作法も全て解説
宗教や地域が違えば葬儀の作法もそれぞれ異なってきますが、故人との最期の別れの場として、その全体的な流れは共通していると言えます。
現在、日本で行われる葬儀の80~90%程度は仏式と言われています(神式約2%、キリスト教約式1%)。
本記事では、葬儀の主流である仏式を例にとり、葬儀とその前後を含むお葬式全体の流れやマナーなどを解説します。



お葬式全体の流れ
お葬式全体の流れとして、危篤状態から始まり、四十九日法要までがひと区切りです。今回は、この一連の流れを大きく「お葬式」と捉え、プロセスごとに見ていきましょう。
危篤 → 臨終 → 遺体搬送 → 遺体安置 → 葬儀打合わせ → 納棺 → お通夜 → 葬儀・告別式 → 火葬 →初七日法要 → 四十九日法要
危篤
危篤とは、回復を見込めずいつ息を引き取ってもおかしくない状態を指します。家族の誰かが危篤状態に陥ったと知れば気が動転するものです。できれば看取り期の段階に入った辺りから、危篤になったときや死後のことを事前に考えておきたいものです。
その人の息がまだあるうちに会ってもらえるよう、親戚をはじめ、身近な人に至急連絡します。
連絡する範囲の目安は、まずは親戚(一般的には3親等までの親族)ですが、親戚であるかどうかを問わず、本人と親しい間柄であれば、連絡して会ってもらうようにすることが最善です。もし危篤の方が働いているようならば、本人の職場にも連絡を入れるようにします。
また、もしもの場合に備えて、お世話になっている菩薩寺があれば事前に連絡を入れておきましょう。
家族や近親者に危篤の情報を連絡していないと、後日「会えなかった」と心情的なしこりを残すだけでなく、相続トラブルが発生するケースも少なくありません。そのため、家族や親戚へは状況を伝えるようにしましょう。
危篤の連絡は電話で行うのが一般的ですが、ラインやメールなどの連絡が取りやすい方法で構いません。急を要する連絡ですので、相手に連絡する時間帯は基本的には問いません。
病院に入院している場合、大人数が病室に入れないこともあります。そうした場合には、病院の指示に従い、交代で立ち会うか人数を限定します。
関連記事
訃報の連絡方法を詳しく解説
家族を失った深い悲しみの中にいても、訃報の連絡は迅速かつ的確に行わなければなりません。 本記事では、訃報の連絡の優先順位やタイミング、連絡方法、連絡先、注意点などについて詳しく解説します。...
続きを読む
親族が危篤となった場合に、注意しなければならない点があります。
本人が亡くなってしまうと、相続の手続きが完了するまで銀行口座が凍結され、お金の引き出しが一切できなくなります。
関連記事
危篤とは?葬儀の準備の流れと注意点を解説
大切な家族が危篤と知れば気が動転するのは当たり前です。冷静でいられる人などまずいないでしょう。 それにも関わらず、危篤の知らせがあった際には、つらく苦しい気持ちでありつつも落ち着いて行動す...
続きを読む
故人が扶養していて預金を使わないと生活に困ってしまう場合や、葬儀や医療・介護の費用を立て替えられない場合など、故人の現金が必要になるケースがあります。そういったケースなどでは、キャッシュカードと暗証番号を使って、家族が亡くなる直前に現金を引き出す行為が行われています。
ただし、勝手に現金をおろすと後にトラブルになる可能性があります。このときの引き出しは、「本人の意思が明確」「家族や相続人の間で情報が共有されている」「相続人全員が納得して引き出されているか」などが点がポイントになります。
なお、亡くなった後は、預金は相続財産となります。他の相続人の相続分までおろしてしまったら不法行為となりますので注意しましょう。
臨終
危篤状態より快復することなく息を引き取ると、臨終となります。医師が死亡確認を行い、死亡診断書を発行します。発行された死亡診断書は死亡届と一体となっており、役所へ提出するので大切に保管しましょう。
病院で臨終を迎えた場合は、上記のような流れとなりますが、これ以外の状況で臨終を迎えた場合は対応が異なります。
在宅療養をしていた方が臨終を迎えた場合、かかりつけの医師に連絡して来てもらい、死亡の確認を行ってもらう必要があります。かかりつけの医師の診療下にある場合で、傷病に関連する死であれば場合は、その場で死亡診断書を書いてもらえます。なお、医師が到着して正式に宣告しない限り、死亡とは認められません。
特に在宅療養をしておらず、普通に生活していた方が突然亡くなったり、自死などの場合には、その遺体に触れたり動かしたりはせず、すぐに警察へ連絡します。警察による検視と警察医や監察医による検案が行われ、死亡確認が行われます。この場合は、死亡診断書と同じ意味合いを持つ死体検案書が手渡されます。かかりつけ医がいない場合も同様の対応になります。
死亡が確認されて死亡診断書(死体検案書)が発行されたら、家族や友人、お世話になっている菩薩寺へ訃報を知らせます。
関連記事
臨終を告げられた際の心構えと備え
身近な人との別れはいつか必ず訪れるものであり、臨終の場に立ち会う可能性は誰にもあります。 大切な家族の臨終を告げられたとき、悲しみに耐える中で何をどのようにすべきなのでしょうか。 本...
続きを読む
多くのケースでは、この段階で依頼する葬儀社を決定します。慌ただしいなかでの葬儀社選びとなりますが、納得のいく葬式のためには複数社から見積もりを取った上で決定することがお勧めです。
葬儀社へ見積もりを取る前に以下の点を確認しておきます。
- 葬儀予算の上限額
- 葬儀の宗教・宗派
- 参列者の人数
これらが変わってくることで、葬儀の見積もり額も変動します。あらかじめこういった要素を明確にして葬儀社に見積もりを依頼するのがよいでしょう。
また、これ以外にも葬儀社を選ぶ際のポイントがあります。
- 少なくとも2社以上で比較検討する
できれば3社以上の葬儀社から見積もりを取り、比較検討するのが望ましいのですが、臨終を迎えた後では複数社検討するだけの余裕がありません。少なくとも地域の事情に精通した葬儀社2社の間で比較すれば、葬儀の流れや金額の目安がつきます。同じ葬儀内容でも葬儀社によって、金額はさまざまです。複数の葬儀社の内容を比較し、見積もり額と葬儀内容に納得できる葬儀社を選択するのがよいでしょう。
- 見積書に含まれている内容をしっかりと確認する
葬儀社から見積書がきたら、総額だけではなく、見積書に含まれている内容も確認しましょう。見積書に含まれていると思っていた内容が、葬儀社によってはオプションのサービスとなっていて料金が追加されることや、参列者が予想以上に多くなったために結果的に請求金額がアップしたケースは少なくありません。自分が希望している内容が全て見積書に含まれているか、またオプションを追加したときの費用もしっかりとチェックしましょう。
- スタッフの対応が丁寧か
葬儀の良し悪しを決めるのは、関わる葬儀社のスタッフの対応だと言っても過言ではありません。「葬儀予算に合わせて柔軟に見積もりを提案してくれるか」「葬儀内容を相談する際も真摯に話を聞いてくれるか」など、自分たちに寄り添った対応をしてくれるかどうかも、葬儀社を選ぶポイントになります。
希望する葬儀が実現できるかの確認は必須です。加えて、安心して任せられる葬儀社なのかを判断する条件としては、「質問に丁寧に答えてくれる」「契約を急かさない」といったことが挙げられます。
これらの点に気を付けて葬儀社を選ぶようにしましょう。
関連記事
葬儀社の選び方、失敗しないために考慮すべきポイントをご紹介
故人のために営む葬儀は一度きり。やり直しはできませんので、なおさら納得の行く葬儀社に依頼し、悔いの残らない葬儀としたいものです。 本記事では、確かな葬儀社の選び方について解説します。 ...
続きを読む
遺体搬送
遺体を病院や自宅から葬儀社の安置施設などに搬送します(自宅で亡くなって自宅に安置する場合は搬送不要)。
搬送は、ほとんどの場合で葬儀社に依頼することになりますが、自家用車を使って自分たちで遺体を運ぶことも不可能ではありません。しかし、遺体を運ぶ際の安定性や安全性を考慮すると、葬儀社に依頼するのがよいでしょう。死亡診断書の携行は義務付けられていませんが、嫌疑がかけられないとも言い切れませんから、携行しておいたほうが無難です。
病院から自宅までが近距離でも、タクシーや介護車両などで運搬することはできません。
なお、遺体搬送を依頼する葬儀社と葬式を依頼する葬儀社とが異なっても問題はありません。
関連記事
遺体搬送の費用や流れは?海外からの遺体搬送についても解説
病院で逝去された場合、最初の段階で家族が行うべきことの一つは、遺体搬送を依頼する業者の手配です。 亡くなる場所は日本国内とは限らず、出張先や旅行中など海外で亡くなって、飛行機で遺体搬送を行...
続きを読む
安置
葬儀までの間、遺体を安置します。遺体は一般的には死後24時間以上が経過してからでなければ火葬できないと法律で定められているために安置が必要になります(一部感染症を除く)。
安置場所は、故人の体の物理的な状態、葬儀までの日数、宗教上の規定、予算、自宅環境、故人とのお別れの望ましい形などを考慮して決定します。
家で安置する場合には、防水シーツを掛けた敷布団を準備してその上に遺体を安置します。北の方角に頭を向ける「北枕」にしたり(枕直し)、枕元に逆さ屏風を置いたり、布団の上に逆さにした着物を掛けたりする習俗もあります。
枕は、あまり高くない物を選びましょう。
自宅に遺体を安置する場合、故人とのお別れの時間を住み慣れた家でゆっくりと過ごすことができますが、遺体の腐敗を防ぐために室温を低くしておくなど、遺族側で環境を整えなくてはなりません。安置期間には衣服がドライアイスの霜などで結露することも多いため、納棺式を頼む場合ならば旅立ちの衣服は別途用意しておく方がよいでしょう(ドライアイスを用いた遺体の保冷については、通常葬儀社もしくは納棺・湯灌専門会社が対応します)。エアコンなどを利用して、室温は18℃以下を保つようにします。
加湿器は室温を上げてしまうため、使用を避けます。
葬儀社の安置施設で安置する場合は、必要なケアは葬儀社側で行ってもらえるため、遺族の負担は軽減され、適切な温度管理をしてもらえます。
その一方で、安置の形式次第では施設の利用料が発生するので安置の日数によっては費用面での負担は増しますし、施設へ宿泊して故人に付き添う事が不可能であったり、故人への面会時間が限られていたりと、故人と過ごせる時間を制限される場合もあります。
関連記事
遺体安置までの準備や流れ、費用について解説
人が亡くなってから葬儀・火葬を行うまでの間、遺体を適切な場所に保管(安置)しておく必要があります。 本記事では、遺体を安置するまでの流れ、安置に必要な準備や費用、宗教ごとの安置方法、各安置...
続きを読む
打ち合わせ
葬式の日程や会場、喪主を誰にするか、どこの寺院にお勤めをお願いするか、祭壇や棺などのグレード、参列者の席次、葬儀当日に受付係をお願いしたい人などについて葬儀社の担当者と打ち合わせし、決めていきます。
日程については、亡くなった日の翌日夜に通夜、その翌日に葬儀・告別式ということが一般的です。
しかしながら、友をあの世へ引っ張ると言われている友引の日を避けたり火葬場の混雑状況なども考慮して日程を決めたりするため、必ずしもその限りではありません。
この段階で、どの項目が必要なもので、希望通りなのかや、費用が概算ではないかなどを見積書で確認するようにしましょう。決定権は喪主をはじめとした遺族にありますが、葬儀社は地域の葬儀事情に通じていますので、そのアドバイスも取り入れながら検討するのもよいでしょう。
関連記事
葬儀の打ち合わせで大切なことは?事前準備についても紹介します
身内に御不幸があれば、平常心を失い不安に包まれてしまう方もいるでしょう。しかし、そのような状況であっても葬儀の手配を進めていかなければなりません。 葬儀の準備を行うためには、まず葬儀社と打...
続きを読む
納棺
通夜の前に遺体を棺に納めます。宗派にもよりますが、必要に応じて死装束を整えます。納棺の儀は、納棺師や葬儀社のスタッフが進行しますが、手甲や脚絆を付けたり、棺の中に納めるときに手を添えたり、できるだけ遺族も参加するようにしましょう。
故人の身支度を整え、棺に納めた後は、副葬品と呼ばれる故人が生前好きだったものや愛好品を棺に納めます。副葬品は、可燃であることが原則です。棺に入れてよいものやダメなものなど、納棺師や葬儀社に相談するとよいでしょう。
関連記事
納棺の手順とは?納棺の流れや注意点なども紹介します
葬儀を行う前に遺体は必ず棺に納められます。これを「納棺」と呼びます。 お葬式の一連の流れの中で、「納棺」は重要な意味を持つ儀式の一つです。納棺は家族や親族が参加して行いますが、どのように臨...
続きを読む
通夜
通夜とは、読んで字のごとく「夜を通して付き添うこと」で、近親者が故人と添い寝をしたり、ロウソクや線香の火を絶やさず側にいるといったことが行われていました。もともと通夜は、故人の別れの場ではなく、故人ともに夜を通して過ごす場でした。
しかし現代の通夜は、日中に行われる葬儀・告別式に参列できない人が弔問するというセレモニーという意味合いになっています。
現在の通夜は、夕刻から2~3時間ほどかけて行われ、近親者による「忌み籠り」という意味から、関係者による弔問の場となっています。
喪主をはじめとした遺族は、弔問客への挨拶・応対に追われがちですが、通夜は故人とともに過ごす最後の時間であることにかわりはありません。
通夜振舞いの食事は、故人と一緒に囲む最後の食事の席です。弔問客と思い出話などを語りながら過ごしましょう。知らなかった故人の一面を垣間見ることもあります。
通夜を行うに当たっては、さまざまな準備が必要です。まず、親族や故人と生前親交があった方々に通夜を行う日時の連絡をします。必要がある場合にはこの時に何名かに通夜当日のお手伝いをお願いしておくとよいでしょう。
通夜へ参列するおおかたの人数が把握出来たら、通夜振る舞いとして参列者へ提供する料理を事前に手配しておきます。
葬儀・告別式
寺院より僧侶を招き、葬儀・告別式を執り行います。一般的には通夜の翌日に行います。
葬儀と告別式とひとまとめにして「葬式」と呼ばれることもあり、両者の違いがはっきりと認識されることはありませんが、ここで使われる葬儀の意味は宗教的なお見送りの儀式を指し、告別式は社会的なお見送りの儀式であると定義されています。
葬儀・告別式の進行については葬儀社側が行います。喪主と遺族は、供花の並び順を指示したり、弔電を整理したり、僧侶の迎えることなどに対応します。
火葬
遺族・親戚は、葬儀社側が手配するマイクロバスやタクシー、あるいは自家用車にて火葬場へと向かい、遺体を荼毘に付します(火葬場に併設された葬儀式場の場合は移動不要)。
火葬場で納めの式(棺を炉に納める前の読経や焼香)を行う場合には僧侶が同行します。
告別式閉式後に火葬となるのが一般的ですが、地域によっては葬儀前に火葬を行う場合もありますので、地域の葬儀事情・慣習に詳しい葬儀社に尋ねるのもよいでしょう。
火葬する際に必要となる火葬許可証は、死亡届を役所に提出する際に発行されます。死亡届は使者として葬儀社が代行して役所に提出してくれます。なお、「骨上げ(遺骨を骨壺に収める儀式)」などの火葬場での作法については、火葬場の担当者の指示に従います。
初七日法要
亡くなった日を1日目として数えて7日目に故人の供養のために営む法要が初七日法要です(日にちの数え方は地域によって例外もあります)。
親戚が集まることが昔よりも難しくなってきていることから、特に90年代以降は本来の7日目に代えて告別式当日の火葬後に執り行う還骨法要と一緒に(もしくは省略して)繰り上げ初七日として行うことが主流となっていました。
また、葬儀・告別式の式中に前倒しする形で式中初七日(繰り込み初七日)として組み込む場合もあります。
初七日法要を行う際は、以下の項目を準備する必要があります。
- 後飾りの祭壇(火葬を終えたお骨を安置しておく壇)
- 供花
- 祭壇へ供える果物やお菓子(故人が生前好んでいたものを準備してもよいでしょう)
- 参列者へ提供する食事の手配
- 僧侶へのお布施や御車料
- 参列者への香典返し
法要自体は僧侶や葬儀社が進めてくれますので、遺族が行うべきこととしては初七日法要終了後に設けられることの多い精進落としの席での喪主による挨拶です。
現代の初七日法要は、葬儀や火葬当日に行われることが多いため、参加者が喪服を着用しています。後日行われる初七日法要であっても、喪主はもちろん、参列者も喪服を着用するようにしましょう。たとえ参列者が身内だとしても、喪服を着用するのがマナーです。
関連記事
繰り上げ法要とは?初七日や四十九日法要、納骨の場合も紹介します
初七日や四十九日の法要・法事を行う日は、本来は宗教の教えによって決められています。 しかし近年は、参列者の都合などに配慮して「繰り上げ法要」を選択する遺族も増えてきました。 忙しい現...
続きを読む
四十九日法要
命日を1日目として数えて49日目に営む法要が四十九日法要ですが、今日では親族の集まりやすさを考慮して当日より前の週末などに行うことが一般的です。満中陰法要、忌明け法要と呼ばれることもあります。
宗派によって異なりますが、四十九日をもって故人は成仏すると考えられている教義の場合は、白木の位牌から本位牌に切り替えます。また、お墓の準備ができている場合は併せて納骨式を執り行うことも多いようです。
四十九日法要を行う際は、以下の項目を準備する必要があります。
- 故人の遺骨
- 白木位牌
- 本位牌
- 供花
- 遺影
- 参列者へ提供する食事の手配
- 参列者への香典返し
四十九日法要に参列する際は香典を持ち寄りますが、相場は5000円~3万円が目安とされています。服装は基本的には喪服を着用します。
関連記事
四十九日の意味とは?必要な準備やマナーについても解説
仏教徒の多い日本において、「四十九日」という言葉に耳なじみのある方も多いのではないでしょうか。 しかし、「四十九日」という言葉にどのような意味があるのか、四十九日法要を行うためにはどんな準...
続きを読む
通夜での流れ
通夜の流れをより細かく見ていきましょう。
会場準備
通夜会場の受付は、通夜開始時間の30分前から開始するケースが多く、開始時間の1時間ほど前には葬儀社担当者から受付係への各種説明がなされるようです。遺族は通夜開始の1~2時間前には会場入りします。
なお、受付で必要となるものは、葬儀社が整えてくれている場合がほとんどですが、喪主は受付区分を決めたり、香典を扱う会計係を決めておきます。
受付開始
受付開始と同時に弔問客が増えていきます。喪主や遺族は、弔問に対するお礼を述べて式場内へ誘導します。
読経・焼香
僧侶による読経の最中に、喪主→喪主以外の遺族→親族→一般参列者の順で焼香を行います。焼香の回数や数珠の持ち方は宗派により異なります。遺族の場合は、喪家として宗旨・宗派の作法に沿ったマナーを心がけます。分からないことがある場合は、数珠の扱い方や焼香の仕方など事前に確認しておきましょう。一般参列者の場合は、自身の信仰に基づいた作法を基本としても大丈夫ですが、周囲への配慮は必要です。
仏式でのお葬式では、一人ひとりが焼香を行いますが、葬儀の宗派によってこの作法は異なります。
キリスト教のお葬式では、焼香の代わりに花を供える献花を行い、故人へ祈りをささげます。花の種類は決められていませんが、白いカーネーションが多く使われます。
また神式のお葬式では、焼香の代わりに榊という木の枝に紙垂を結んだ玉串と呼ばれるものをささげます。これを玉串奉奠といいます。
通夜終了・通夜振舞い
通夜終了後、別室にて通夜振舞いをするのが一般的です。通常、通夜の終了時に喪主から参列者に向けて手短に挨拶が行われますので、その挨拶中に通夜振舞いについても案内しておくとスムーズでしょう。
通夜振舞い終了後、特に喪主は疲れがたまっていることと思いますので、できる限りゆっくりと身体を休め、告別式に備えるようにします。
関連記事
喪主の挨拶では何を話す?マナーや例文を紹介
喪主は葬儀の主催者であり、遺族の代表者です。ほとんどの場合、故人との関係性が深い人が務めます。そのような立場から、葬儀のさまざまな場面で故人に代わって、あるいは遺族を代表して挨拶することが求めら...
続きを読む
関連記事
通夜振る舞いとは?マナーや挨拶例文も解説
告別式前日の夕刻に行われることの多い通夜。通夜後には、料理の並んだ別室へと案内されることが一般的です。 これは通夜振る舞いと呼ばれる習慣で、単なる食事会というわけではありません。 本...
続きを読む
葬儀・告別式の流れ
通夜に続き、葬儀・告別式の流れをより細かく見ていきましょう。
会場準備
遺族は、葬儀開始時間の1時間ほど前には会場入りし、葬儀社担当者と段取り確認などをしましょう。特に、葬儀・告別式終了後、火葬場へ行く人数の確認、会食人数の確認などに気を付けます。車両や食事の手配に関するものは早めに確認しておく必要があります。
受付開始
喪主や遺族は、参列に対するお礼を述べ式場内へ誘導します。
読経・弔電・焼香
僧侶による読経がいったん終わったタイミングで、司会者より弔電が紹介されます。弔辞が読まれるケースもありますので、読み手から一礼を受けた際は、遺族側からも黙礼を返します。
その後再び読経が始まったら、司会者の案内に従い焼香します。
出棺
告別式が閉式となった後、葬儀社スタッフによりお別れの儀の準備が進められます。遺族・親族は棺に花を入れて(別れ花)、棺の蓋を閉めます
その後、棺を霊柩車まで運び、会場外などで待機している一般参列者に対し、喪主から挨拶を行い、火葬場まで移動します。
この際、一般参列者は上着を脱いで手に持った状態で会場の外で静かに待機します。霊柩車が動き出したら、車に向かって合掌しましょう。
火葬場に到着したら、喪主や遺族を中心に焼香を行う納めの式を行います。火葬終了後、二人一組で骨を拾い上げて骨壺へと納める骨上げを行います。
なお、告別式終了後から火葬までの一連の流れは遺族を中心にして運ぶため、遺族はあまりバラバラにならずに固まっているほうがスムーズに進むでしょう。
関連記事
出棺について詳しく解説
出棺は葬儀・告別式の最後を締めくくる重要なセレモニーです。火葬場に同行しない遺族、一般の参列者にとっては、故人との最期のお別れの場でもあります。 この記事では、出棺の持つ意味やさまざまな儀...
続きを読む
精進落とし
元来、精進落としは、忌明けとなる四十九日をもって精進料理から通常の料理へと戻すことを指していましたが、現在では火葬を終えて初七日法要を行った後に設けられる宴席へと姿を変えています。
遺族から参列者(主に親族)への感謝の気持ちを表す意味合いが強い精進落としですが、故人の供養の意味合いもありますので、乾杯ではなく献杯(故人にささげる杯。杯同士を打ち合わせない)となるなどの点に注意しましょう。
精進落としの場では、喪主・遺族は席の案内をします。遺族から勧められた席に座るようにし、自己判断で席に着かないようにしましょう。精進落としでは、故人との思い出を語り合うことが目的とされていますので、大声で騒ぐようなことや、その場にふさわしくない話をすることは避けるのが基本ですが、近年は「賑やかに送ってあげたい」と故人らしい宴席をセッティングするケースもあります。
関連記事
精進落としとは?流れやマナーについて解説
精進落としについて、「葬儀の際に親族が集まっての食事」という認識を持ってはいても、精進落としにそもそもどういった意味があるのか、その流れやマナーなどについてよく知らないという人も少なくないのでは...
続きを読む
お葬式をスムーズに行うには
大切な方を亡くしたばかりの遺族は、気が動転して次に何をしたらよいのか、誰に何をお願いしたらよいのかなどの冷静な判断ができなくなります。
お葬式の進行や段取りは葬儀社に任せ、確認事項はメモ書きするようにし、香典整理や人数確認など、分担できることは他の遺族と協力して進めたらよいでしょう。
事前準備として、葬儀社を決めておくこともお葬式をスムーズに行うために重要なポイントです。
葬儀の内容や費用を決めておいたり、誰に告知をするか、安置場所はどこにするかなど、事前に決めておくことで、イザというときに慌てずに行動することができます。
通夜、葬儀・告別式は故人と過ごす大切な時間・空間であり、死を受け止める大切なプロセスですから、できるだけ故人に寄り添えるように事前に準備をしておきたいものです。
まとめ
喪主はそう何度も経験するものではありませんので、葬儀社のフォローがあるといっても不安になってしまうものでしょう。
葬儀の大まかな流れを理解しておくと全体像が見え、気持ちに余裕が生まれるはずです。参列者の立場で何度も葬式を見てきていたとしても、喪主として知っておきたい内容は把握しきれていない場合もあります。
前もって要点や注意点を認識しておくために本記事を参考にしてください。



葬儀の費用を抑えるためのポイント
「葬儀にかかる費用」や「納得の行く葬儀ができるか」は、どの葬儀社に依頼するかで大きく異なることがあります。
そのとき大事なのは、複数社に見積もり依頼して内容を「比較検討」することです。
「葬儀の費用は高額だと聞いたことがあるので、なるべく費用を抑えたい..」
「相見積もりを取りたいけど、自分で直接複数の葬儀社に問い合わせるのは面倒..」
「初めて葬儀の喪主を務めることになったが、どの葬儀社に依頼したらいいのか分からない..」
そのような方には当サイト「安心葬儀」で、簡単に無料で比較見積もりが可能ですので、ぜひご利用ください。
関連記事
安心葬儀とは?相見積もりを利用するメリット、利用の流れについて
依頼する葬儀社を決めるのは、逝去後数時間以内が大半と言われております。 時間が無い中で決定する必要があるにも関わらず、葬儀には十数万円〜数百万円のまとまった費用がかかる上、葬儀の品質は葬儀...
続きを読む
安心葬儀 ご利用の流れ
-
ステップ1
お客様センターまでお電話ください
安心葬儀お客様センター0120-99-1835 までお電話ください。相談員がお客様から希望する葬儀内容、ご要望等をお伺いいたします。24時間365日対応・通話無料です。
-
ステップ2
ご希望の葬儀内容に合った葬儀社をご紹介
お客様からお伺いしたご希望を元に、条件に合った葬儀社をご紹介いたします(最大3社)。
もし急ぎで病院・警察からの移動を求められている場合は、すぐにお伺いして指定場所まで搬送することも可能です。※葬儀を行う地域や条件によっては複数社紹介が難しい場合もございます。
-
ステップ3
葬儀社との打合せ/葬儀日程や内容の確定
葬儀社と葬儀について具体的な内容を話していきます。内容面、費用面など比較検討の上、条件に合う葬儀社が見つかりましたらお申し込みください。
※万が一ご紹介した葬儀社が合わない場合、他の葬儀社のご紹介も可能ですので遠慮なくお申し付けください
\ 最安8.7万円から葬儀社をご提案可能 /
葬儀のご相談はこちら
\ 安心葬儀は最安8.7万円から葬儀社をご提案可能。ギフト券最大1万円分プレゼント /
- 急いで葬儀社を手配したい
- 病院からの搬送を急ぎで依頼したい
- 葬儀の費用相場を知りたい
- 葬儀費用の複数社見積もりを取りたい
依頼・見積り通話
無料0120-99-1835安心葬儀お客様センター24時間/365日対応※利用規約に同意の上お電話ください。
安心葬儀おすすめプラン
安心葬儀が全国7000社から厳選した葬儀社のおすすめプランをご紹介します。お近くの式場でご予算に沿う葬儀ができるようご相談承りますのでお気軽にお問合せください。
\ 最安8.7万円から葬儀社をご提案可能 /
葬儀のご相談はこちら
\ 安心葬儀は最安8.7万円から葬儀社をご提案可能。ギフト券最大1万円分プレゼント /
依頼・見積り通話
無料0120-99-1835安心葬儀お客様センター24時間/365日対応※利用規約に同意の上お電話ください。